(雑) アカバナ x ノダアカバナ <推定>

アカバナ科 Onagraceae
ノダアカバナに似てよく分枝して多数の花を付けますが、花が2倍以上大きく見えるアカバナ。
丈は~80cmほど、茎は中部以上で多数の枝を分け、緩い稜があり、上部や側枝には腺毛と屈毛が多く、主茎では稜に屈毛が見られます。葉は主茎では5-7cmの狭披針形、側枝の葉は小さく、2-3cmの広線形でいずれにも不規則でやや粗めの鋸歯があります。
花は径1.5cmほどと大きく、花弁は長楕円形で7-8mm、先は裂け、花期後半で縁の色が濃くなる傾向がある。柱頭は棍棒状。萼や子房には腺毛が見られます。
似たノダアカバナは花は径5-8mmと小さく、斜開し、葉の鋸歯が細かい。アカバナは葉が卵状披針形で茎に稜はなく、葉とともに腺毛が見られ、柱頭は棍棒状。

 

2020.8.17 作成
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アカバナ雑種1-全体

よく分枝し、側枝の葉は小さいなどシルエットはノダアカバナによく似ていましたが、花が1.5-2倍ほど大きく、柱頭が棍棒状で葉の鋸歯も異なっていました。(2020.8 千葉市)

アカバナ雑種1-全体2

ここにはノダアカバナススヤアカバナが沢山あり、少数のアカバナもあり、アカバナノダアカバナの交雑も疑われた。(2020.8 千葉市)

アカバナ雑種1-全体3

(2020.8 千葉市)


アカバナ雑種1-花

花は大きく、花弁は7-8mmの長楕円形~狭倒披針形、開花して時間がたったものは、縁の赤みが強い傾向が見られた。 (2020.8 千葉市)

アカバナ雑種1-花2

萼片は花弁の約1/2、腺毛があり、子房にも腺毛が見られた。

アカバナ雑種1-葉

葉には先がやや尖った不規則な鋸歯が見られましたが、ノダアカバナのような細かな鋸歯とは異なっていました。(2020.8 千葉市)

アカバナ雑種1-葉2

主茎の葉裏。ほとんど無毛でしたが、側枝の若い葉には脈上に腺毛が見られた。
(2020.8 千葉市)

アカバナ雑種1-茎

最上部の茎には腺毛と短い屈毛が見られ、下部に行くに従い屈毛が目立ちました。
(2020.8 千葉市)

アカバナ雑種1-茎2

中間部やや上の主茎。稜に屈毛が密にあり、面にもまばらに見られた。
(2020.8 千葉市)

アカバナ雑種1 比較

A:アカバナ B:ススヤアカバナ C:本種 D:ノダアカバナ
(2020.8 千葉市)

アカバナ雑種1-比較2

B:ススヤアカバナ C:本種 D:ノダアカバナ
(2020.8 千葉市)