ウスゲヤナギラン

アカバナ科 Onagraceae
夏の高原を彩る代表花の1つ。東北南部以南で見られるヤナギランと呼ばれるものは全て本種だが、外観上はヤナギランと大きく変わらない。
丈はヤナギランより少し大きく、葉は5-20cmの長披針形でごく微細な鋸歯があり、葉裏は白く、脈上に毛が見られます。
花はヤナギランと同じで、円錐状の総状花序に付き、花径3cm、花柱4裂。

 

2019.1.10 作成
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ウスゲヤナギラン-全体

北岳大樺沢のもの。数が少なくてもよく目立ちます。
(2013.9 山梨県北岳)

ウスゲヤナギラン-全体

背景に見えるのはマツムシソウ
(2007.9 長野県湯の丸高原)

ウスゲヤナギラン-全体3

花の終わり頃の様子。長い果実は赤味を帯びることが多く、大きく開出します。
(2007.8 長野県乗鞍高原)

ウスゲヤナギラン-全体4
標高3000m付近の高山帯にあったもの。他では見たことがなく、 例外的な生態と思われます。丈は30-40cmくらいで、もっと小さくても花を付けていました。石灰岩が何らか作用している可能性があるように感じました。(2013.9 山梨県北岳)

ウスゲヤナギラン-花

(2006.8 長野県破風高原)


ウスゲヤナギラン-花2

雄性先熟で、左上がその雄性期の花。花粉の放出が終わる頃、 柱頭が伸びます=中央=雌性期。萼は線状披針形、柄の基部に線形の苞があります。(2013.9 山梨県北岳)

ウスゲヤナギラン-花3

花柱4裂、雄しべは8。
(2017.9 長野県湯の丸高原)

ウスゲヤナギラン-実

若い果実はピンク色。
(2013.9 山梨県北岳)

ウスゲヤナギラン-実2

果実は熟すと縦に4裂し、綿毛のついた種子を放出します。
(2008.9 群馬県谷川岳)

ウスゲヤナギラン-葉

葉は披針形・・・写真のものはそれより細いようです。
(2007.9 長野県湯の丸高原)

ウスゲヤナギラン-葉2

葉裏は白い。脈上に短毛があるそうですが、写真には写らなかった。
(2011.9 山梨県北岳)

ウスゲヤナギラン-茎

茎は無毛。葉にごく短い柄が見られました。
(2011.9 山梨県北岳)

ウスゲヤナギラン-春

(2018.6 長野県湯の丸高原)