ヘクソカズラ / ツツナガヤイトバナ / ハマサオトメカズラ

アカネ科 Rubiaceae
ツル性の植物。茎や葉を切ると、独特のくさいニオイがするので名付けられたと思います。
葉は4-10cmの披針形~広卵形で基部は心形、両面に毛が見られます。茎の下部は木質化します。
花は葉腋から花茎を伸ばし、総状に花を付けます。花は漏斗形で先は5裂、内側は赤く、腺毛が多く見られます。
Y-Listでは、花冠筒部の長いものはツツナガヤイトバナ、沿岸部にあり、葉が厚く光沢のあるものはハマサオトメカズラと呼んで分けていますが、近年はこれらを分けていません。

 

2021.10.21 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 全体4
  • 果期
  • 花2
  • 花3
  • 実2
  • 葉2
  • 葉3
  • ツツナガヤイトバナ
  • 同・花
  • 同・花2
  • ハマサオトメカズラ
  • 同・葉
  • 同2

ヘクソカズラ-全体

あまり手入れされていない公園の植栽などにも絡まっています。
(2020.8 千葉県四街道市)

ヘクソカズラ-全体2

(2006.9 千葉市)


ヘクソカズラ-全体3

(2015.8 千葉市)


ヘクソカズラ-全体4

ヘクソカズラのクリスマスツリー。ツリー本体はおそらくセイタカアワダチソウ。
(2017.8 千葉県東金市)

ヘクソカズラ-果期

(2021.10 千葉市)


ヘクソカズラ-花

花はちよっとおしゃれですが・・・。
(2013.8 千葉市)

ヘクソカズラ-花2

花冠筒部には微毛が密生。萼は小さく、先端が4裂、裂片は三角状でした。
(2016.8 千葉市)

ヘクソカズラ-花3

花冠内側の毛は腺毛。螺旋の糸状に見えているものは花柱で2本あります。
(2016.8 千葉市)

ヘクソカズラ-実

(2018.10 千葉市)


ヘクソカズラ-実2

若い果実。先端に萼の裂片が残っています。
(2016.8 千葉市)

ヘクソカズラ-葉

葉は楕円形~卵形、茎は後に木質化します。
(2016.8 千葉市)

ヘクソカズラ-葉2

葉の表面には毛がありざらついています。
(2014.7 千葉市)

ヘクソカズラ-葉3

葉裏。脈上に開出した毛が、柄には曲がった毛が、
縁には上向きの短い毛が見られました。(2014.7 千葉市)

ヘクソカズラ-茎

茎や葉柄にも毛が見られます。柄の基部にあるのは托葉で2つが合着して三角状。
裏側にもう1枚ある。(2016.8 千葉市)

ツツナガヤイトバナ-全体

花冠筒部が長くて裂片部が小さく、葉が細いのであれっと思って撮影しました。
(2013.8 千葉市)

ツツナガヤイトバナ-花

花冠筒部は長く、裂片の3倍以上あります。
(2013.8 千葉市)

ツツナガヤイトバナ-花2

花冠裂片部は小さく、外から見える赤い部分が小さいようです。
(2013.8 千葉市)

ハマサオトメカズラ-花・葉

全体の印象はヘクソカズラと変わりませんが、葉が厚くて光沢があります。
(2014.7 山形県遊佐町)

ハマサオトメカズラ-花・葉

全体の印象はヘクソカズラと変わりませんが、葉の幅が
やや広いものが多いように感じます。(2010.7 千葉県館山市)

ハマサオトメカズラ-全体2

最も近い海岸から40kmも内陸の河川敷で見られたもの。葉裏に少し毛がありましたが、
単なる海岸性の変異ではないように感じる。(2020.7 千葉県栄町)