マツナ

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ヒユ科 Amaranthaceae
アカザ科 Chenopodiaceae
丈は0.4-1m、茎は下から上までよく分枝します。葉は1-3cmの線形で密に互生します。先はハママツナに比して尖りは鈍い
花は1-3個が葉の基部に合着した花柄に付いて、葉に花が付いているように見えます。花弁はなく萼は5裂で稜があり、花が終わると萼は閉じ、果実を包んで5角の星形になります。
ハママツナは丈が20-60cmと小さく、より喫水付近で見られます。

 

2021.5.5 更新
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  • 実2
  • 葉2
  • 茎2
  • 茎3
  • ハママツナと共棲
  • 同2
  • 同3
  • 比較

マツナ-全体

印象は、キク科のカワラヨモギとも似ています。
(2015.10 千葉県木更津市)

マツナ-全体2

この季節になると、ほとんど果実で葉も多くは落ちてしまっている。
(2015.10 千葉県木更津市)

マツナ-全体3

6月頃の様子。松の苗木の姿に似ていなくもない。この姿が名の由来なのかもしれない。
これで丈は50cmくらい。(2016.6 千葉県木更津市)

マツナ-全体4

始め、左の株のようにまっすぐ棍棒状に伸びて、やがて側枝を出す。
(2016.6 千葉県木更津市)

マツナ-全体5

枯れ木のように見えるのが、前年の本種の名残。
(2016.6 千葉県木更津市)

マツナ-花

開花したばかりの花。雄しべがまだ展開していません。
見えませんが、中央に球形の子房がある。(2015.10 千葉県木更津市)

マツナ-実

(2015.10 千葉県木更津市)


マツナ-実

果実は萼に完全に包まれていて全体で星形の5角形。果実は熟すと黒色の球形。
(2015.10 千葉県木更津市)

マツナ-葉

葉は密に互生し、線形で1-3cm、幅はハママツナの半分ほど。
先はハママツナほどは鋭く尖らない。(2015.10 千葉県木更津市)

マツナ-葉2

葉の縁は半透明で白く見えました。微鋸歯があるようです。
(2016.6 千葉県木更津市)

マツナ-茎

茎は堅くて太く、がっしりとしていて容易に曲がらない。
(2016.6 千葉県木更津市)

マツナ-茎2

最下部は半ば木質化している。
(2020.7 千葉県木更津市)

マツナ-茎3

上部の茎。若干の毛が見られました。葉は密に付き、基部は茎に流れるような感じでした。
(2015.10 千葉県木更津市)

マツナ-春

(2021.4 千葉県木更津市)


マツナ-他

丈の低い黄緑のものはハママツナ。満潮時の喫水を挟んで喫水付近はハママツナ
わずかに上がマツナと綺麗に棲み分けていました。(2015.10 千葉県木更津市)

マツナ-他2

手前がマツナ、奥がハママツナ、背景は干潟でアシガニの天国で満潮時はここまで海水に浸る。ホントに僅かな環境差で棲み分けている。(2015.10 千葉県木更津市)

マツナ-他

ハママツナが横に拡がるのに対して、マツナは真っ直ぐ立ちあがる。
(2016.6 千葉県木更津市)

マツナ-比較

左:マツナ 右:ハママツナ
(2020.7 千葉県木更津市)