オカヒジキ

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ヒユ科 Amaranthaceae
アカザ科 Chenopodiaceae
八百屋でも目にすることのある野草。新芽を茹でてサラダなどにするとおいしく食べられます。
丈は10-40cm、茎は横に広がり無毛。葉は1-3cmの円柱状線形で、先端は芒状に尖ります。
花は葉腋に1つずつ付き、白い花被は5裂、緑色の小苞が2個。果期に花被は内曲して果実を包みます。
よく似た外来種・ハリヒジキは果期に花被に翼が見られ、環状に果実を取り囲みます。

 

2020.10.21 更新
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オカヒジキ-全体2

海岸で普通に見られ、且つ食べられる野草の1つですが、
食用にするには花が咲く前。(2019.6 千葉県一宮町)

オカヒジキ-全体2

(2019.6 千葉県一宮町)


オカヒジキ-全体3

茎は横にも伸びて地を匍い、斜上して花を付けます。
(2016.6 千葉県木更津市)

オカヒジキ-全体4

(2014.8 青森県 旧・三厩村)


オカヒジキ-全体5

花が咲くようになると全体に刺々しさが増して、葉も堅く、食用には適さない。
(2020.6 千葉県一宮町)

オカヒジキ-果期

(2016.6 千葉県 旧・岬町)


オカヒジキ-花

花弁はごく小さくて見えず、刺状に尖る苞と雄しべ。
(2014.8 青森県 旧・三厩村)

オカヒジキ-花2

(2017.7 青森県深浦町)


オカヒジキ-花3
1.葉 2.苞 3.花被
花は2枚の苞と葉に挟まれる様に付いていました。苞にも先端に針が見られ、
葉と同形ですが、小さい。右は子房が大きくなり始めた状態。(2014.8 青森県 旧・三厩村)

オカヒジキ-実

花被が内曲して茶巾寿司のような姿になる。花被の外側に翼はない。
(2016.6 千葉県 旧・岬町)

オカヒジキ-実2

別角度から・・・。花被片が直角に内側に曲がっているのがわかります。
(2016.6 千葉県 旧・岬町)

オカヒジキ-葉

若い株。
(2012.6 青森県鰺ヶ沢町)

オカヒジキ-葉2

若い葉は1-3cmほどの円柱状、先端は尖ります。
(2012.6 青森県鰺ヶ沢町)

オカヒジキ-茎

(2017.7 青森県鰺ヶ沢町)


オカヒジキ-芽出し

たまたまこの時期に芽吹いたもの。
(2020.7 千葉県富津市)

オカヒジキ-他

これで丈は5-6cmほど。
(2016.6 千葉県 旧・岬町)

ハリヒジキ-比較

左:オカヒジキ 右:ハリヒジキ ハリヒジキには花被に翼があって環状に果実を囲む。
(オカヒジキ:2016 千葉県 旧・岬町 ハリヒジキ:2020 千葉県館山市)

食べられる・・・というので、少しだけいただいて、家で試してみました。

調理法はよくわかりませんでしたが、塩水で茹でて、薄めた麺つゆに酢を少し垂らし、おろしショウガを添えてみました。

シャキシャキした食感がよく、わずかに甘みを感じました。
山菜にありがちなえぐみは全くありません。

でも、特別おいしいというほどではなく、年1回くらいは食べてもいいかなという感じでした。