カキツバタ

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アヤメ科 Iridaceae
水辺を好みます。
葉は長さ30-70cm、幅2-3cm。
花は径12cm、外花被片は楕円形で中間部から垂れ、中央に線状の白い斑があります。内花被片はひとまわり小さく、立ち上がり、倒被針形。花柱上部は3裂し花弁状、先端が更に2裂し他は全縁、裏面に雄しべが沿います。
よく似たノハナショウブは外花被片の斑が黄色。

 

2019.6.22 更新
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  • 「杜若」も誤解によるもの

カキツバタ-全体

湿生地を好みます。
(2009.7尾瀬ヶ原)

カキツバタ-全体2

咲き始めの状態。
(2015.5 千葉市近郊)

カキツバタ-全体3
やや荒れた放棄田で見られたもの。元々はすぐ横を流れる小川沿いにあり、
その後拡がったのではないかと想像されます。手が入れられていると思われますが、都市近郊とは思えぬ良好な環境で、保全状態は良い。(2015.5 千葉市近郊)

カキツバタ-全体4

(2015.5 千葉市近郊)


カキツバタ-全体5

このあたりではキショウブはまだあまり広がっていないようで、棚田のため池まわりや
水路などでしばしば見られました。(2019.6 新潟県 旧・松之山町)

カキツバタ-花

外花被片の斑が白いことで容易に見分けられます。
内花被片はアヤメノハナショウブよりやや小さめです。(2008.5 長野県白馬村)

カキツバタ-花2

雄しべは花弁のようにも見える花柱と外花被片の間に隠れています。
写真は花柱を持ち上げた状態。(2010.5 千葉市)

カキツバタ-葉

葉は元では茎を挟み込んでいますが、菊から離れると表面同士が張り付き、両面とも
葉裏になります。写真は葉を少し引っ張ってわかりやすくした状態。(2010.5 千葉市)

カキツバタ-芽出し

(2017.3 千葉県四街道市)


カキツバタ-群生

尾瀬ヶ原では、ミズバショウが終わってニッコウキスゲが咲く前の時期に咲き始めます。
(2009.7 群馬県尾瀬)

カキツバタ-群生

放棄田の群生地。GWの頃、アシやガマが茂る間に沢山咲きました。
(2015.5 千葉市近郊)

カキツバタを漢字で「杜若」と書かれることがありますが・・・

中国ではユリ科のヤブミョウガを指します。「菖蒲」同様、これも古代の人の誤解によるものです。
同様に「燕子花」とも書かれますが、これも中国名ではキンポウゲ科のヒエンソウ属の一種オオヒエンソウのこと。江戸時代?の誤解と思われます。

そもそも本種は大陸では満州・シベリア東部・朝鮮に自生し、万里の長城以南の中国の領土には存在していません。従って、適当な漢字が見つかるはずもなかったのです。

なお、日本名の語源は、「かきつけばな」で、これに当てられた漢字は「掻付花」または「書付花」。花の汁を衣服に押し当てて染めたことによるという説が有力。

かきつはた 衣に摺りつけ 大夫(ますらお)の  着襲(きそ)ひ狩する 月は来にけり (大伴家持)

ヤブミョウガと誤解される「杜若」より、万葉の世界の「掻付花」ほうがよっぽど風雅だと思いますが・・・。

以上、いろいろなサイトの記述から学習させて頂きました。