キジムシロ

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バラ科 Rosaceae
春の野ではおなじみの花。茎が匍うように周囲に拡がり、花がリング状に咲く姿を例えた名です。
丈は5-30cm、葉は羽状複葉で小葉は3-7枚、小葉は楕円形で1.5-5cm、軸や葉裏に長い開出毛があります。
花は茎の先にまとまって付き、15-20mmで濃い黄色、萼片は卵状披針形で副萼片は小さい。
よく似たミツバツチグリとの違いは、羽状複葉で時に3小葉になりますが全て3小葉にはならないこと。葉軸や花柄に長い毛があり、匍枝を出さないことなどもミツバツチグリとの違いです。

 

2016.3.28 更新
  • 全体
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  • 花2
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  • 花4
  • 葉2
  • 葉3
  • 芽出し
  • 同2

キジムシロ-全体

里では3-4月の陽のよく当たる原っぱなどで見られます。
(2017.3 千葉市)

キジムシロ-全体

(2013.3 千葉市)


キジムシシロ-全体2
匍う茎の先端に花を付けるので、花が綺麗なリング状になることもあります。
このような姿が名前の由来。
キジにはちょうどいい大きさの豪華な座布団。(2015.4 千葉市)

キジムシロ-全体

(2016.3 千葉市)


キジムシロ-花

花は1.5cmほどで萼に毛が密生しています。
(2008.3 千葉市)

キジムシロ-花2

花弁の基部はくさび形、雄しべは2列に付いているようです。
(2016.2 千葉市)

キジムシロ-花3

副萼片はやや小さく全縁。 毛が多い。
(2015.4 千葉市)

キジムシロ-花4

茎に長い毛が多く見られる所はミツバチツグリとの違いの1つ。
(2013.3 千葉市)

キジムシシロ-葉

頭の3枚が大きく下はやや小さめ。北陸地域には
極端に小さくなるエチゴキジムシロがあります。(2015.4 千葉市)

キジムシロ-葉2

葉軸にも小葉の葉脈上にも長毛が見られます。
(2008.3 千葉市)

キジムシロ-葉3

上部の茎葉。
(2015.4 千葉市)

キジムシロ-芽出し

まだ小葉は5mmほどで株全体で3cmくらいなので毛が長く見えますが、
成長時と同じ位。左下に伸びるのは前年の葉の残骸。(2016.2 千葉市)

キジムシロ-芽出し2

やや成長した様子。葉柄も少し伸びてそれらしくなってきた。
(2014.3 千葉市)