セイヨウキンミズヒキ Agrimonia eupatoria

2023.8.29 更新

セイヨウキンミズヒキ

分類
バラ科 キンミズヒキ属
植生環境
開花時期
7-10月 草地 
地域
外来種 (欧州 アフリカ北西部 西アジア原産)
特記
 -
特徴

欧州では古代より薬草として良く知られる植物。
丈は30-100cm、全体に毛が多く、茎には開出した粗く長い毛が多く、短い腺毛が混じり、葉軸や葉裏脈上にも開出した毛が多い。葉は3-5対の小葉と小片からなる不整奇数羽状複葉で、小葉は楕円形~倒披針形。
花は10-20cmほどの総状花序に付き、径10mmほどとやや大きく、花弁は楕円形、雄しべは10-20個と多い。果実は7mmほど、花床の筒部には多数の稜があり、先に鉤状に曲がった刺毛が多数ある。

付記
本種の逸失は多いと思われるが、キンミズヒキと酷似しており見過ごされているものも多いのではないかと思う。さらに市街地近郊や農耕地周辺ではキンミズヒキとの交雑種も多くあるのではと思うが区別は困難と思われ、本掲載のものもその可能性は否定出来ない。
備考
エングラー :  バラ科
類似種
キンミズヒキ : 雄しべは8-14個。
撮影地
2023.7 千葉市


花はキンミズヒキより少し大きく、径10mmほど、花弁はふくよかで楕円形~倒披針形、雄しべは15-20個と多い。ここのものはいずれも16-19個だった。 (2023.7 千葉市)


果実はキンミズヒキと酷似しており、区別できなかった。花序の軸の開出毛はキンミズヒキより多いようだ。 (2023.7 千葉市)

セイヨウキンミズヒキ

下部の葉。小葉は3-5対と多く、小片が混じる。 (2023.8 千葉市)


セイヨウキンミズヒキ

茎に開出した粗い毛が多く、葉軸や葉裏中肋なども同様。但しキンミズヒキにも多いものがありこれだけでは区別は難しい。