エゾサンザシ

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バラ科 Rosaceae
3-8mになる落葉小高木。枝には太い刺がまばらに見られます。新枝には軟毛があります。
葉は3-10cmの広卵形~卵形で浅く羽状に切れ込み、欠刻状の不揃いな鋸歯が見られます。裏面には軟毛が多い。托葉は大きく、半円形の葉状で、しばしば2-3中裂します。
花は枝先に集まって付き、径1-1.5cm、花柱は5、萼片は三角形、花序にも軟毛が多く見られます。
よく似たクロミサンザシは新枝や花序にある毛はのちに脱落して無毛になります。
なお、本種をクロミサンザシ(Crataegus chlorosarca) に含めるという考えもあり、見解が分かれます。

*1 クロミサンザシは1Bですが、本種を含める場合は低いランクが選択され、本種同様2類相当になると考えます。

 

2021.6.24 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 果期
  • 花2
  • 花3
  • 葉2
  • 枝2

エゾサンザシ-全体

ちょうど咲き始めたばかりでした。
(2019.6 長野県)

エゾサンザシ-全体2

見上げる高さで咲いているものが多く、下のほうは
開花しているものは少なかった。(2019.6 長野県)

エゾサンザシ-全体3

長い刺が目立ちました。
(2019.6 長野県)

エゾサンザシ-果期

茎の毛は残っていました。
(2021.6 長野県)

エゾサンザシ-花

花弁はほぼ円形で先端がわずかに凹みます。
花柱は5で雄しべより短い。(2019.6 長野県)

エゾサンザシ-花2

花柄には開出する毛が、花床筒部には屈毛が見られた。
萼片は三角形ですが、反り返っていました。(2019.6 長野県)

エゾサンザシ-花3

花序には軟毛が多く見られます。新枝や葉柄にもある。
(2019.6 長野県)

エゾサンザシ-実

若い果実。毛が密に見られた。柄の毛も残っている。
(2021.6 長野県)

エゾサンザシ-葉

葉は広卵形~卵形、ごく浅く羽状に切れ込み、さらに不揃いな鋸歯があります。
葉柄には毛が見られた。(2019.6 長野県)

エゾサンザシ-葉2

葉裏。脈などを中心に軟毛が多い。
(2019.6 長野県)

エゾサンザシ-枝
花期もほぼ終わり頃のもの。新枝の下部はすでに無毛になっていてその上は無毛になりかけのような感じ。その上はまだしっかり付いていた。
枯れかけた葉状のものは托葉。長枝の托葉はもっと大きい。(2018.6 長野県)

エゾサンザシ-枝2

枝には1cmほどの太い刺がまばらに見られる。
(2019.6 長野県)