ヤマナシ

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バラ科 Rosaceae
ナシの原種。
10-15mになる落葉高木。
葉は6-18cmの卵形~狭卵形、先は鋭く尖り、縁には先が芒状になる鋸歯があります。
花は径3cmで5-10個ずつ付き、雄しべ20個で葯は紫色を帯びます。花柱は5、萼の内側に褐色の毛があります。ふつう、花のあと、萼は脱落し、果実は2-5cm。
よく似たアオナシは葉の鋸歯が芒状にならない。

注:有史以前に中国から帰化したとも言われますが、この説も含めて在来種としました。

 

2018.11.16 更新
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ヤマナシ-全体

沢沿いに点々とありましたが、花がサクラのようなのに、葉が異なり、
なんだろうと思いました。(2018.4 茨城県 旧・山方町)

ヤマナシ-全体2

(2018.4 茨城県 旧・山方町)


ヤマナシ-果期

(2018.11 山梨県 旧・塩山市)


ヤマナシ-花

花は径3cm、5-10個ずつ付きます。
(2018.4 茨城県 旧・山方町)

ヤマナシ-花2

雄しべは約20個、裂開前の葯は紫色を帯びる。花柱は5。
(2018.4 茨城県 旧・山方町)

ヤマナシ-花3

萼の内側に褐色の毛が密生しています。縁にその毛が見えています。
(2018.4 茨城県 旧・山方町)

ヤマナシ-花4

花はやや総状ぎみに付いていました。
(2018.4 茨城県 旧・山方町)

ヤマナシ-実

果実は径2-5cm。多少甘みは感じましたが、渋くて食べられなかった。
(2018.11 山梨県 旧・塩山市)

ヤマナシ-実2

表面には皮目が多数見られた。
(2018.11 山梨県 旧・塩山市)

ヤマナシ-葉

葉は卵形。葉脈がはっきりせず、あまりバラ科らしくない印象でした。
側脈が葉の縁まではっきり見えない。(2018.4 茨城県 旧・山方町)

ヤマナシ-葉2

まだ新葉なので毛が残っていて縁の小さな鋸歯ははっきりしませんでしたが、
先端が芒状に鋭く尖っていました。(2018.4 茨城県 旧・山方町)

ヤマナシ-比較

左:アオナシ 右:本種
(2018.11)