エチゴトラノオ

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 オオバコ科 Plantaginaceae
 ゴマノハグサ科 Scrophulariaceae
九州に自生するツクシトラノオ(ヒロハトラノオ)の亜種。
丈は1mほどになり、葉は対生し披針形~狭卵形、毛がなく表面に光沢があり、先は尖り、やや鋭い鋸歯があって基部は円形~くさび形で柄に続きます。
花は茎頂に長い総状に多数付き、花冠長さ5mmで雄しべ・雌しべともに花冠から飛び出ます。花序の軸にはやや長い上向きの屈毛があります。
ツクシトラノオは、葉が広卵形で表面に毛が見られる。

 

2016.9.7 更新
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  • 葉2
  • 葉3
  • <青森>
  • 同・花
  • 同-葉
  • 同-葉2

エチゴトラノオ-全体

砂丘帯にあったもの。丈がよく伸びていました。背景は日本海。
(2009.8 新潟県村上市)

エチゴトラノオ-全体2

スカシユリなどもある岩混じりの崖地にあったもの。下部はやや匍うような姿でした。
(2009.8 新潟県山北町)

エチゴトラノオ-全体3

これも岩混じりの崖地にあったもの。丈は50-60cmくらいのものが多かった。
(2016.8 山形県鶴岡市)

エチゴトラノオ-花

花冠基部付近に毛が見られました。
(2016.8 山形県鶴岡市)

エチゴトラノオ-花2

雄しべ・雌しべは花冠から長く飛び出します。萼裂片は狭卵形で屈毛が見られました。
(2016.8 山形県鶴岡市)

エチゴトラノオ-花3

花序の軸や花柄には、上向きの屈毛が密に見られました。
(2016.8 山形県鶴岡市)

エチゴトラノオ-実

(2016.8 山形県鶴岡市)


エチゴトラノオ-葉

葉は基準種より細く、披針形~狭卵形、基部は丸い。
(2009.8 新潟県村上市)

エチゴトラノオ-葉2

葉表は無毛で光沢があります。写真は葉の幅がやや広く、狭卵形のもの。
(2016.8 山形県鶴岡市)

エチゴトラノオ-葉3

脈上に多少毛が見られました。
(2016.8 山形県鶴岡市)

エチゴトラノオ-茎

茎には圧毛がびっしりあり、葉柄等にも見られました。
(2016.8 山形県鶴岡市)

エチゴトラノオ-青森
最北端の自生地のもの。丈は30cmほど。ここは一度絶滅したと思われていたようですが、
海岸の砂丘上に残っていました。この地域は山地にエゾルリトラノオが多くあり、
やや寄っている印象もありました。(2016.8 青森県鰺ヶ沢町)

エチゴトラノオ-花4

花序の軸に屈毛が密にあり、これを根拠に本種と判断した。
(2016.8 青森県鰺ヶ沢町)

エチゴトラノオ-葉4

葉に光沢はありますがやや鈍く、屈毛がまばらに見られました。
(2016.8 青森県鰺ヶ沢町)

エチゴトラノオ-葉5

葉裏脈上に毛があり、中央の脈上の屈毛はやや多い。縁にも見られました。
(2016.8 青森県鰺ヶ沢町)