ヤナギウンラン

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 オオバコ科 Plantaginaceae
 ゴマノハグサ科 Scrophulariaceae
園芸種ヒメキンギョソウの原種の1つ。
丈は30-70cm、葉は2-5cmの細い線形。
花は長い総状花序に付き、園芸種ヒメキンギョソウより小さく、1-2cmほどで紫色、時にピンク(Canon Went)、上唇は三角状に2裂、下唇は立ち上がって喉部を塞ぎ、先が3裂、基部はやや太い距に続きます。萼は5裂し裂片は広線形。

Y-Listでは本種をヒメキンギョソウとしていますが、園芸種ヒメキンギョソウと別種で紛らわしいため、別名のヤナギウンランを用いました。
園芸種ヒメキンギョソウはL. maroccana (モロッコ原産)を基に本種や L. bipartita(ムラサキウンラン) 等をかけ合わせた人口交配種の総称で、便宜的に L. maroccana の一種とされるようです。

 

2020.7.3 作成
  • 全体
  • 花2
  • 花3
  • 花4

ヤナギウンラン-全体2

幹線道路沿いの空き地にフランスギクやコメツブツメクサ、セイヨウミヤコグサ、ニワゼキショウ他諸々と共に見られたが、長い間種を特定出来なかった。(2015.6 岩手県 旧・滝沢村)

ヤナギウンラン-花2
園芸種キンギョソウと似ていますが、全体にやや地味で、下唇凸部も同色であるほか、
距が太く、全体に毛がほとんどなく、葉が細く、茎などに粉状の付着物があるようで
青白く見える点で異なっていた。(2015.6 岩手県 旧・滝沢村)

ヤナギウンラン-花2

下唇爪部に毛があり、距は前方に少し沿っている。萼は5裂し裂片は広線形で無毛。茎には付着物があるようで、触った後(矢印)は白さがなくなった。(2015.6 岩手県 旧・滝沢村)

ヤナギウンラン-花3

上唇し耳状に2裂、下唇は上方に膨らんで先が3裂、全体に濃い紫色の条がある。
(2015.6 岩手県 旧・滝沢村)

ヤナギウンラン-花4

下から見上げるように撮影。
(2015.6 岩手県 旧・滝沢村)

ヤナギウンラン-葉

葉は細い線形で2-5cm、やや青白い印象でした。
(2015.6 岩手県 旧・滝沢村)