コイワカガミ (またはイワカガミ)

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イワウメ科 Diapensiaceae
イワカガミの高山性変異。
丈は5-10cm、 葉は小さく1.2-3.5cm、鋸歯は片側3-8個ずつあります。
花は1.5-2cmでイワカガミと同じですが、花茎に1-5個と少ない。
イワカガミとは連続的で、区別できないケースがとても多い。鋸歯数は葉が成長すると増えるように見える傾向が強く、花数もイワカガミの若い株では少ない。
両者を区別せずにイワカガミと称しても良く、「日本の野生植物」では区別出来ないとしている。

 

2016.3.3 更新
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コイワカガミ-全体

亜高山帯で見かけたもの。花は多くは2-5個ずつついていました。
(2013.6 南ア・小河内岳)

コイワウチワ-全体2

高山帯では前年の葉がほとんど残っていないものもあり、
ほとんど「カン」で本種としました。(2013.6 南ア・三伏峠)

コイワカガミ-全体3

稜線の礫地帯のもの。前年の葉は見られずも新葉の赤さが際立っていました。
(2011.7 山梨県北岳)

コイワカガミ-花

花は花茎に1-5個。
(2014.6 八ヶ岳)

コイワカガミ-葉

前年の葉で見ると、鋸歯は8個前後でした。
(2009.6 八ヶ岳)

コイワカガミ-葉2

鋸歯が5-6対のもの、但し本種としては葉は大きめ。
(2014.6 八ヶ岳)

コイワカガミ-全体
八ヶ岳中腹のもの。森林限界より下がると、だんだん怪しくなってきます。葉は成長すると
鋸歯数も増える傾向が見られます。写真のものは小型で花数も多くありませんが、
イワカガミと考えるのが妥当かもしれない微妙なもの。(2009.6 八ヶ岳)

コイワカガミはイワカガミの品種です。

品種とは、「自然(野生)状態で、形態などにおいてははっきりと区別できるものの、同じ地域の同種個体群とは生殖的に隔離されていない個体群を指す」 (wikipedia)・・・とあります。

本種の場合、わずかな距離でこの2つの形状が見られることもあり、連続的であり、区別が困難なものが多く存在します。
環境(たとえば、高山帯など)や成長による変化に過ぎず、「形態などにおいてははっきりと区別できるもの」といえるほどの明確な差異はないように思います。

本ページにおいては、高山帯岩礫地にある全体が小型、葉が小型で花数の少ないものを本種としました。
葉の鋸歯数は「葉」に掲載した写真以外は重視せずに掲載しております。
また、「地域」につきましても、東北などを含めました。