シラスゲ異型 (小穂が垂れない型)

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カヤツリグサ科 Cyperaceae
シラスゲの異型で小穂が垂れないもの。
全体にあまり白みを帯びず、葉裏も典型ほどには白くない。典型より少し細いものが多いようです。すべての雌小穂が斜上~直立します。果胞もあまり白くない。
シラスゲの典型と明確に区別できないとされ、シラスゲに含まれます。

 

2021.5.30 作成
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シラスゲ-全体

果胞などはシラスゲそのものなのですが、全体に白みがなく、小穂は垂れない。
休耕田のような光陽地で見られました。(2021.4 千葉市)

シラスゲ-全体2

(2021.4 千葉市)


シラスゲ-花

小穂はやや短く、柄も短いように感じた。
(2021.4 千葉市)

シラスゲ-花3

果胞の嘴は長い。鱗片は果胞と同長。
(2021.4 千葉市)

シラスゲ-花4

果胞は4mmとされていますが、3.3mmほどでした。

シラスゲ-葉

葉の幅は8-10mmほどでした。このあたりにある典型のシラスゲ
12-15mmほどある。(2021.4 千葉市)

シラスゲ-茎

基部の鞘は淡色。
(2021.4 千葉市)

アイノコシラスゲの可能性も探りましたが、最下を除いて雌小穂が上部に集まる傾向が見られたため、シラスゲの異型としました。

アイノコシラスゲはエナシヒゴクサに似た雌小穂の付き方(互いに離れて付く)をするとされています。