ヒメゴウソ (広義) Carex phacota

2022.5.8 更新

ヒメゴウソ

分類
カヤツリグサ科 スゲ属
植生環境
開花時期
5-6月 池畔 湿地
地域
全国
特記
 -
特徴
丈は20-60cm、葉は幅2-6mm、基部の鞘は葉身がなく褐色。
頂生する雄小穂は2-5cm、側生する雌小穂は2-4個で2-3cm、下方のものは垂れ下がります。果胞は広楕円形で2.5-3.5mm、乳頭状突起が密に見られ4-5脈見られルカ不明瞭。鱗片は淡緑色で先端は芒になります。
付記
上方の雌小穂の柄が短く、果胞が2.5-3mmで芒が果胞より短いものはヒメゴウソ(var. gracilispica 狭義)、上方の雌小穂の柄も長く伸び、果胞が3-3.5mmで鱗片の芒が果胞より長いものはホナガヒメゴウソ(var. phacota)と呼び分けることもある。
備考
エングラー : カヤツリグサ科
類似種
 
撮影地
千葉県四街道市

ヒメゴウソ

ゴウソよりも時期的に少し遅いようだ。写真のものは狭義ヒメゴウソ(var. gracilispica)に当たるものと思われる。

ヒメゴウソ

雌小穂は2-6cm、下方のものは柄が長くなって垂れ下がる。柄の長さ等に2型あり、写真のものより柄が長く、果胞が少し大きいものはホナガヒメゴウソ(var. phacota)と分けることもある。

ヒメゴウソ

花期。柱頭は2岐。


ヒメゴウソ

果胞は広義ヒメゴウソでは2.5-3.5mm、狭義ヒメゴウソでは2.5-3mm、かつてここのものを測定したときは2.5-2.7mmでした。


ヒメゴウソ

基部の鞘は葉身がなく、褐色、糸網を生じる。