センボンヤリ Leibnitzia anandria

2024.10.2 更新

センボンヤリ

分類
キク科 センボンヤリ属
植生環境
里 山地
開花時期
4-6月 9-11月 草地
地域
全国
特記
 -
特徴
春と秋に咲きますが、花の形態が異なる変わった植物です。
春は丈が10cmほど、根生葉は卵形で縁に欠刻があり、葉裏にクモ毛が見られます。茎葉は鱗片状で少数。頭花は1.5cmほどで1列の舌状花と筒状花からなります。
秋型は丈が30-60cmになり、根生葉は10-16cmの倒卵状長楕円形で羽状に中裂します。鱗片状の茎葉は多数。頭花は閉鎖花で、筒状花だけからなります。
付記
和名は秋型の果期の様子を毛槍に例えたもの。毛槍とは、大名行列の先頭で振る、長い柄の先に鳥の羽飾り等をつけたもの。
備考
エングラー : キク科
類似種
 
撮影地
2015.4 新潟県妙高市  他

センボンヤリ

春型と秋型があり、写真は春型で、花茎に頭花径1.5cmほどの花を1つ付けます。 (2017.3 千葉市)


センボンヤリ

舌状花の先は3つに裂けます。春型の総苞は筒形、片は3-4列。 (2016.3 千葉市)


センボンヤリ

春の根生葉。卵形のものが多く、欠刻があります。 秋の葉は倒卵状楕円形で羽状中裂します。 (2013.4 宮城県仙台市)


秋型

センボンヤリ

秋にも咲きますが、頭花は開きません。花茎が60cmくらいになるものもあります。秋型の総苞は円錐状。 (2017.9 青森県深浦町)


秋型

センボンヤリ

秋型の果期。春型と変わらないが果茎が長く(写真は少し短い)、この状態がおそらく語源。「千本の毛槍」・・・毛槍とは、大名行列の先頭で回していた毛の付いた槍のこと。 (2019.12 千葉市)