イワギク (広義・岩手型)

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
大陸に広く分布し、古い時代に渡ってきて各地に取り残されたと言われている種。関東を除く北海道~九州までありながら、極めて限定的に隔離分布します。
丈は10-60cm、コハマギクによく似ていますが、葉が3-5中-深裂し、更に裂けます。根生葉には長柄があります。
花径は4-8cmで頭花は3-6cm、総苞は皿形で総苞片は3列でほぼ同長。

 この種の分類は専門家の間でも論議が分かれており、掲載場所のものについても2論あるため、便宜的に広義学名を使用しました。従って、このページのイワギクにはチョウセンノギクが含まれるとお考えください。

 

2013.10.7 作成
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花2
  • 葉2
  • 付記

イワギク-全体
ここにはチョンセンノギクとイワギク(狭義)があるとされ、奥がチョンセンノギクに酷似するタイプ、手前の1輪だけ花を付けているのがイワギクのタイプ。葉の裂け方等が違いますが、
隣接しているので別種とは思えず、広義で纏めました。(2013.10 岩手県)

イワギク-全体2
石灰岩が多量に混じる50mほどの垂直の岩壁に群れていました。
石灰岩地はどこも急峻な上に崩壊が激しく、ここは震災による崩壊も生々しくて
ちょっと怖いです。(2013.10 岩手県)

イワギク
コハマギクによく似た印象ですが、下部で分枝し、
花茎には小さな茎葉が数枚付き、茎は咲き進むにつれて長く伸びて
岩壁から垂れ下がるような感じになっていました。(2013.9 岩手県)

イワギク-花

チョウセンノギク似のタイプの頭花。花径は5-6cmほどありました。
(2013.10 岩手県)

イワギク-花2

総苞もコハマギクとよく似ていて3列ですが、やや不揃いな感じ。
(2013.10 岩手県)

イワギク-葉
チョウセンノギクのタイプの葉。
葉の裂片の幅が広く、葉柄が葉身より長いのがこのタイプの特徴。
葉の切れ込みが他の場所よりやや浅いのがこの場所固有の特徴。(2013.9 岩手県)

イワギク-葉2

茎葉。1cmほどで根生する葉に比して遙かに小さい。ほぼ無毛。
(2013.10 岩手県)

岩手県の資料によれば、このあたりにはイワギク(標準)とチョウセンノギクの両方が自生すると記載されています。

主な違いは・・・

 
イワギク(標準)
チョウセンノギク
葉の裂片の幅 
隙間と同じかそれより狭い 
隙間よりかなり広い
花の大きさ
4-6cm
6-8cm


多くはチョウセンノギクの型でしたが、イワギク(標準)のようなものもありました。が、両方が共棲状態で間近にあり、私の見たものは、チョウセンノギクの若いものがイワギク(標準)のように見えているのではないかとも思われました。

2つを分けるだけの自信は持てませんでしたので、両方を束ねてイワギク(広義)とさせていただきました。掲載のものはどちらかというとチョウセンノギクではないかと思っています。

なお、岩手型とは、葉の裂け方の浅いもののことで、岩手県内2カ所に自生する本種の特徴で、このサイトのエリア内にはこの型しかありません。