アザミ属不明種 (上越) <参考>

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キク科 Compositae
キク科 Asteraceae
新潟県上越市名立~糸魚川市能生までの20kmほどの海岸線で多数見らたアザミ。
(以下、観察による記述)
ノアザミにもオニアザミにも似ていますが、花期に根生葉がありません。
丈は1-1.5mほど、茎葉は光沢があり、羽状に中~深裂して茎を抱き、両面の葉脈上や茎には白毛が密生します。
頭花はやや大きく、茎の上部が傾いて横向きとなり、総苞は鐘形でクモ毛はなく、よく粘ります。総苞片は、先端の短い刺が少し開出する程度でほぼ密着しています。

注:一定の拡がりがあり、個体数も多いため、掲載しました。もう少し広い範囲で見られる可能性もありますが確認していません。

 

2016.1.25 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 葉2
  • 葉3
  • 考察

アザミ-全体

目立つ所に沢山あるので、何らかの評価がされているのではないかと思いますが、
種名の特定に至りませんでした。(2015.5 新潟県 旧・能生町)

アザミ-全体2

頭花は茎に対してはまっすぐ付いていますが、上部の茎は全ての株で横向きに傾斜して
いました。が、オニアザミのように下向きにはならない。(2015.5 新潟県 旧・能生町)

アザミ-花

総苞はオニアザミに似て鐘形でよく粘り、光って見えます。総苞片はほぼ開出しません。
(2015.5 新潟県 旧・能生町)

アザミ1-花2

腺体は線形で大きく、内片から外片にまで付いていました。
(2015.5 新潟県 旧・能生町)

アザミ-葉

葉の両面の葉脈上に白毛が多く見られ、茎にも白毛が密生します。
これらの特徴はノアザミと変わらない。(2015.5 新潟県 旧・能生町)

アザミ-葉2

茎葉は茎を抱きます。
(2015.5 新潟県 旧・能生町)

アザミ-葉3

根生葉は確認した3カ所、数十個体全てで見られませんでした。塩害とも考えましたが
下部の茎葉が綺麗に残っているのが不思議。(2015.5 新潟県 旧・能生町)

新潟県上越市名立~糸魚川市能生までの海岸線を走る国道8号線沿い20kmほどの間に推定で1,000株以上が断続的にありました。このアザミは、2008年6月にも名立で確認していました。

以下のように考えました。

1.春~初夏咲きのアザミは・・・ノアザミの仲間とオニアザミの仲間

2.そのうち、東日本に自生する種は・・・
ノアザミの仲間・・・ノアザミ、オニオオノアザミ
オニアザミの仲間・・・オニアザミ、ツガルオニアザミ、ハチマンタイアザミ
ジョウシュウオニアザミ、チョウカイアザミ

ノアザミとは、「根生葉がない」「上部が前傾して花が横向きとなる」という2点で異なります。オニアザミとは、「根生葉がない」「花の付き方、向き」などが異なります。

現段階では、オニオオノアザミ が最も近いと思われますが、「葉面に縮れた毛が密生している」という特徴は希薄で、ごく短い毛が見られるに過ぎません。(根生葉については不明ですが、他の特徴の多くは一致します) 本来、山地にあるものが、海岸に逸失したためでしょうか・・・。

一方、これだけ多数が目立つ所にあるので、過去に何らかの評価がされているのではないかと思います。・・・が、それも判りませんでした。