トウヒレン不明種1 <白神山地>

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
白神山地のブナ帯で見られたもので、全体にトガヒゴタイフカウラトウヒレンに似ていますが、茎が細く、葉の翼も狭くて、茎を抱くように流れるもの。
(観察による記述)
丈は50-60cm、大きな葉は下部に付き、卵形で基部は心形、長柄があり、柄にはごく狭い翼があり、茎に流れます。茎の翼はないか、茎を抱き込むように付いて目立たない。
頭花は茎の上部に集まって付き、総苞には白毛とクモ毛が見られます。総苞片は推定7-8列。

 

2016.12.26 作成
  • 全体
  • 花2
  • 葉2
  • 追記

トウコレン不明種

丈は50-60cmほど。沢に近いブナ林の林縁斜面で見られました。
大きな葉は下部にしかなく、花茎が長く伸びる印象。(2016.8 青森県白神山地)

トウヒレン不明種

茎の上部でまばらに分枝し、茎頂に数個ずつ頭花が付いていました。
(2016.8 青森県白神山地)

トウヒレン不明種

総苞片は6列まで数えられますが、それ以上あるように思います。
白い短毛とクモ毛が確認できます。(2016.8 青森県白神山地)

トウヒレン不明種

下部の葉は卵形で基部は心形、長柄がありました。この時期、根生葉は既にない。
(2016.8 青森県白神山地)

トウヒレン不明種

中・上部の葉は披針形で、中部の葉には短い柄があり、上部では無柄でした。
(2016.8 青森県白神山地)

トウヒレン不明種

下部の葉に非常に狭い翼があり、茎に流れていますが、翼が茎を抱くように付いており、
まったく目立ちません。(2016.8 青森県白神山地)

写真のものは海岸から遠く離れた場所で見られたものです。
ただ、山地と言っても標高はさほどではなく、南向き斜面であったことなどから、フカウラトウヒレン 又はトガヒゴタイの本来の姿と異なるものである可能性もあり、範囲を拡げて見てみたいと思っています。

なお、白神山地には、もう1つ、ウゴトウヒレンに寄った異なる形態のトウヒレンが存在すると思われます。