フジアザミ / シロバナフジアザミ

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
他のアザミとは比べものにならないくらい巨大な花を咲かせるアザミです。
丈は50-100cm、花期にも根生葉があり、長さ20-60cmの長楕円形で羽状中裂し、裂片間が狭く、鋭い刺があり、クモ毛が見られます。茎葉は茎を深く抱きます。茎葉は小さい。
頭花は下向きで大きく、径6.5-8.5cm、基部に2-4個の苞葉が付きます。総苞は碗形、赤味を帯び、総苞片は12列前後、縁に小さな刺があり、先端は大きく開出して反り返ります。腺体はありません。
白花はシロバナフジアザミと呼ばれます。

注:葉の姿に地域差があり、2つに分けて掲載しました。

 

2018.10.20 更新
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  • 葉2
  • シロバナフジアザミ
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フジアザミ-全体

1m前後に葉を広げた大株が群生する姿は圧巻。富士山のものが本種の典型。
(2010.9 富士山)

フジアザミ-全体2

自衛隊演習場そばで見つけた30輪近い花を付けた大株。野草とは思えぬ立派な姿です。
20mmで撮影したので、頭花の大きさが強調されています。(2008.10 富士山)

フジアザミ-全体3

(2008.10 富士山)


フジアザミ-全体4

(2017.9 静岡県富士山)


フジアザミ-花

6cmくらいの標準的サイズ。大きいものは8cmを越える。
(2010.9 富士山)

フジアザミ-花2

総苞片の縁には小さな刺が多数あります。
(2008.10 富士山)

フジアザミ-葉

根生葉は花期にもあり、大きいものでは70cmに達します。
(2008.10 富士山)

フジアザミ-葉2

葉は羽状に深裂し、裂片間は密着、裂片の縁も鋭い鋸歯状、刺も鋭く長い。
(2008.10 富士山)

フジアザミ-葉3

茎葉の基部は茎を抱きます。
(2008.9 富士山)

フジアザミ-春

(2018.5 山梨県三ツ峠山)


フジアザミ-全体

葉に鋭さがなく、裂片の鋸歯も浅く、刺も短く少ないもの。
南ア山麓の広い範囲で見られます。葉は白山のテマリフジアザミと言われるものと
同じではないかと思う。(2014.9 長野県長谷村)

フジアザミ-全体5

広い河原にポツンと・・・。
(2017.9 長野県 旧・長谷村)

フジアザミ-花2

総苞片の縁にも小さな刺が並びます。
(2014.9 長野県長谷村)

フジアザミ-花2

総苞は富士のものと変わりません。
(2014.9 長野県長谷村)

フジアザミ-蕾

茎は蕾を伴って伸びはじめます。
(2014.9 長野県長谷村)

フジアザミ-葉2

あまり刺々しさがなく、富士のものに比して柔らか。裂片の鋸歯は小さい。
白山で見られるテマリフジアザミもこんな感じなのだろうか?(2010.8 山梨県 旧・芦安村)

フジアザミ-葉2

クモ毛もよく目立ちました。
(2014.9 長野県長谷村)

シロバナフジアザミ

このあたりでは、白花が多く見られた。
(2018.10 新潟県妙高高原町)

シロバナフジアザミ-花

(2018.10 長野県小谷村)


シロバナフジアザミ-花2

(2018.10 長野県小谷村)