ハッタチアザミ

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
丈は1.2m程度まで、海岸性の植物らしく茎は太くてがっしりとしており、小さい頭花が非常に密に沢山付くのが特徴。
葉は楕円形~長楕円形で鋸歯縁~羽状深裂まで様々、厚みと光沢があり、基部は少し茎を抱きます。
頭花はアザミとしてはかなり小型で、茎頂に穂状~集散状に多数が非常に密に付き、柄はごく短いか無柄、頭花は上向きですが見かけ上は多様、総苞は狭筒形で13-17mm、片は11-12列、縁は膜質、先は短く開出します。腺体は見られません。

 

2017.2.14 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 葉2
  • <参考>

ハッタチアザミ-全体
津波で沖のテトラポットもバラバラ、海岸の歩道も破壊されてメインの自生地には1株も残っていませんでしたが、海岸に面した別の場所で十数株を見つけた。が、この唯一と思われる自生地も荒れ気味で、とても危険な状態に見えた。(2014.10 福島県いわき市)

ハッタチアザミ-全体2

海岸の植物らしく、葉も厚くて密に付き、茎も太く、それでも基部は倒れていました。頭花がとても小さく、且つ非常に沢山付いていて、ホントに驚いた。(2014.10 福島県いわき市)

ハッタチアザミ-花

頭花はごく短い柄の先に付き、非常に密に付きます。そのためか、本来上向きに付くという
頭花同士がぶつかって様々な向きになっています。(2014.10 福島県いわき市)

ハッタチアザミ-花2

1つ1つの頭花は小さく、総苞は狭筒形、総苞片は短く開出しています。
(2014.10 福島県いわき市)

ハッタチアザミ-花3

総苞片の縁は膜質で波立って見られました。腺体はない。
外片は短く、内片に行くほど長くなる。(2014.10 福島県いわき市)

ハッタチアザミ-花4

総苞片は11-12列と思われましたが、同一株で後から咲く小ぶりの
頭花などは10列もないものが見られました。(2014.10 福島県いわき市)

ハッタチアザミ-葉

中部以下の葉は鋸歯状から深裂まで様々で、大きくて厚みがあり、光沢が見られました。
(2014.10 福島県いわき市)

ハッタチアザミ-葉2

羽状深裂の株もありました。
(2014.10 福島県いわき市)

ハッタチアザミ-茎

茎は太くがっしりしています。葉は茎を抱かないか、少し抱くように見えます。
(2014.10 福島県いわき市)

ハッタチアザミ-全体3
植栽のもの。保護しているという場所は、常磐線久ノ浜駅の駅舎の花壇で、おそらく地元のPRを兼ねて植えたようです。自生より姿は端正でクリスマスツリーのように咲いていました。(2014.10 福島県いわき市) <植栽>