(雑) カイトウヒレン <暫定>

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
セイタカトウヒレンとコウシュウヒゴタイの交雑種。
(以下観察による記述)
丈は0.5-1m、葉は長卵形で荒い鋸歯状または羽状に裂け、基部は矢尻形~心形、上部の葉は無柄で小さく、時に花期にも根生葉が見られます。茎には幅の狭い翼が見られます。
頭花は上部に多数の枝を分けて付き、総苞は鐘形であまり紫色を帯びず、総苞片は広卵形で7-8列であることが多く、ふつう、先端が短く開出します。
以上につき、交雑種のため、変化も多いと思われますので、参考してお読みください。

 

2017.9.25 更新
  • 全体A
  • 花A
  • 葉A
  • 全体B
  • 花B
  • 葉B
  • 全体C
  • 花C


(A) 丈は1m近くあり、印象はセイタカトウヒレンに似ていました。やや印象の異なる(B)と、
全く別の場所の(C)も掲載しましたので、併せてご覧下さい。(2010.9 山梨県三ッ峠山)

カイトウヒレン-花

(A) 総苞は釣鐘形、総苞片の形は広卵形で絹毛があるなど
セイタカトウヒレンに似ていますが、総苞は8列、先端が短く開出し、
緑色である点が異なりました。(2010.9 山梨県三ッ峠山)

カイトウヒレン-葉

葉は広楕円形で不規則に裂けていました。茎の翼はあまり大きくなく、
下部でもほとんど認識できないものもありました。(2010.9 山梨県三ッ峠山)

カイトウヒレンB-全体

丈は周囲から60-70cmくらいではないかと思いますが、記憶は定かではない。
(2010.9 山梨県三ッ峠山)

カイトウヒレンB-花

総苞は釣鐘形でしたがAより細く、筒形に近いものも見られました。
総苞の開出部分が大きい。総苞片8列。(2010.9 山梨県三ッ峠山)

カイトウヒレンB-葉

コウシュウヒゴタイによく似ており、
葉も羽状に近い裂け方をしていて、基部も矢尻形。根生する葉も見られました。
ただし、茎に若干の翼があり、全体的に大きい。(2010.9 山梨県三ッ峠山)

カイトウヒレン-全体3

小型のセイタカトウヒレン・・・かと思いましたが、よく見ると廻りにある本種と様子が違う。
(2016.9 群馬県上野村)

カイトウヒレン-花3

絹毛はありますが、総苞があまり赤味を帯びず、片は7列ほど。
先端もわずかに開出していました。(2016.9 群馬県上野村)