カズサヤマアザミ

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
アズマヤマアザミによく似ていて丈は0.4-2mくらいになります。上部でよく分枝します。葉は普通、13-35cmの卵形~楕円形で3-6対の羽状に深裂するか鋸歯縁。基部は短柄となって茎は抱きません。
頭花には苞葉が普通3-4枚付き、1枚だけ大きくて目立ちます。総苞は筒形でクモ毛があり、総苞片は11-12列で外片が短い。
良く似たアズマヤマアザミは花柄がほとんど無柄。

.上段は「日本の野生植物」による学名、下段はY-List。y-listはアズマヤマアザミの変種の見解 いずれも裸名

 

2023.2.27 更新
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カズサヤマアザミ-全体

中部以上で側枝が多数、短く伸びて、多数の花を付けていました。
頭花は小型ですが、花付きはとても良い。(2017.10 千葉県鴨川市)

カズサヤマアザミ-全体2
側枝がとても短いもの。
この写真ではわかりにくいですが、頭花はすべて側枝に付いている。このエリアでは片の列数の少ないアズマヤマアザミも見られた。(2017.10 千葉県鴨川市)

カズサヤマアザミ-全体3

丈が2mにもなる大きなもの。これで1株、咲いている頭花の数もとても多い。
(2015.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ-全体4

分枝の角度は目測で30-40度ぐいでした。
ただし、側枝が伸びものでは自重で下がってしまうようです。(2017.10 千葉県鴨川市)

カズサヤマアザミ-全体5

1mに満たない若い株はほとんど分枝しない。
(2015.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ-花

頭花には短柄があって、数個ずつまとまって付く。
(2010.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ-花2
総苞は狭筒形、総苞片は11-12列で圧着し、先だけ少し開出。
基部に苞葉が3-4枚付き1枚が長い。
苞葉は総苞片の2-3倍程度の小さいものもありました。(2015.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ-花3
総苞片が12列のもの。先端が短く開出し斜上します。
クモ毛が多く、内片と中片に倒卵状披針形~線形の腺体があってふつう粘ります。
外片は短い。(2015.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ-花4

腺体がよく発達していてよく粘るもの。総苞片は11列くらい。
(2015.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ-花5

希に、腺体が痕跡的(白くなっている)でほとんど粘らないものもあります。総苞片11列。
(2015.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ-葉
葉は卵形~楕円形ですが、鋭く裂けてもっと細く見えました。
丈が1.5mほどのものでは下部の葉は30cm前後、普通、羽状深裂し、
鋭く長い刺があります。(2010.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ-葉2

林内にあった羽状中裂の葉。鋸歯縁のものもあるそうですが、
見つける事は出来なかった。(2015.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ-葉3

葉裏にはクモ毛が見られました。
(2015.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ-茎

葉の基部は短柄となって、茎は抱きません。
(2015.10 千葉県大多喜町)

カズサヤマアザミ

(2023.2 千葉県君津市)