ヨネヤマアザミ <暫定>

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
(観察による記述)
中型の頭花を下向きに付けるアザミで近接してあるタンネアザミと似ていますが、茎がしっかりしていて、上部がしな垂れるような姿にはなりません。上部の葉は狭披針形、中部はふつう羽状に裂け、少し茎を抱きます。下部以下の葉は花期には見られません。
頭花は中型で上向き、総苞片は典型は15-16列(?)、長く伸びて反曲します。
良く似たトオノアザミは、花柄がなく、総苞片があまり伸びず、縁に膜状部があるのが特徴と言われます。

注:裸名(正式な学名にはなっていないもの)

 

2016.9.18 更新
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ヨネヤマアザミ-全体

上部でやや鋭角的に分枝しています。葉は中裂するものから鋸歯状のものまで様々。
(2015.9 新潟県柏崎市A)

ヨネヤマアザミ-全体2

咲き始めの姿。葉が羽状中裂のもので、こちらが典型に近いようですが、数は多くない。
(2015.9 新潟県柏崎市A)

ヨネヤマアザミ-全体3

柏崎市東部の海岸崖地で見られたもの。
(2016.9 新潟県柏崎市C)

ヨネヤマアザミ?

トオノアザミのスペックに似たもの。側枝はあまり伸びず、
花柄がなく、塊状に付いています。(2015.9 新潟県柏崎市B)

ヨネヤマアザミ-花

花は中型で下向き、総苞片は長く伸びて開出し明瞭に反曲します。総苞片は
10列以上あるようです。内片に腺体が少し見られる。(2014.10 新潟県柏崎市A)

ヨネヤマアザミ-花2

総苞は本来は15-16列だそうですが、多くは12-13列程度。
写真も同様。開出して反曲。クモ毛が多い。写真は典型より総苞片の開出部分が
短いようです。(2015.9 新潟県柏崎市A)

ヨネヤマアザミ-花3

ここのものも、やはり12列前後のものばかり。腺体は見られなかった。
(2016.9 新潟県柏崎市)

ヨネヤマアザミ-花4

総苞中片~内片にかけて、縁に膜状の部分が顕著に見られました。
(2016.9 新潟県柏崎市C)

ヨネヤマアザミ-葉

中間部の葉。羽状中裂~鋸歯状まで見られました。下部の葉は花期には見られない。
(2015.9 新潟県柏崎市A)

ヨネヤマアザミ-茎

茎を抱かないとも言われますが、多くのものがこのような感じ。もしこれが誤りだとすれば、
このページの参考以外のもの全てが誤り。(2015.9 新潟県柏崎市A)

本種はまだ学名が裸名ですので、詳細なスペックがよく判りません。

総苞片の数、腺体の有無、葉の付き方等、不明な点があり、典型を見定めることが出来ておりません。

現段階では、片は11-13列、腺体は痕跡的で内片のみ、又はない、葉の基部は柄状で茎を抱く・・・という解釈をしております。

なお、ご助言を頂き、トオノアザミ(以前不明種3で掲載していたもの 撮影地は岩手県) を確認することが出来ましたので、あわせてご覧下さい。