カラマツソウ属不明種 <参考>

top

キンポウゲ科 Ranunculaceae
(観察による記述)
丈は15-40cm、茎は稲妻型に曲がり、葉は2-3回3出複葉、小托葉があり、小葉は1.5cm前後で縁は少し内側に巻き、葉裏は少し白く、微細な腺毛がある。
花は茎頂や上部の葉腋に散房状に付き、花糸は葯より細く、葯は淡黄色、葯隔はほとんど飛び出ない。子房は5-6個で赤く、やや扁平で隆起する稜があり、基部に柄はない。萼は赤く早落性。花柄も赤く、長く伸びない。

 

2016.1.12 作成
  • 全体
  • 全体2
  • 葉2
  • 葉3
  • 葉4
  • 葉5
  • コメント

カラマツソウ不明種-全体
石灰岩帯で見られたもので、美しいカラマツソウでした。約1kmの範囲で
数十株見られました。 アキカラマツが変化したもののようにも思えましたが・・・。
(2016.7 青森県)

カラマツソウ属不明種-全体2

大きいものでも丈は30-40cmほど。茎は稲妻型に曲がっています。
ほとんどが開花が始まったばかりで、多くは蕾でした。(2016.7 青森県)

カラマツソウ不明種-花
花糸は葯より細く葯は淡黄色、花糸は長くない。子房は5-6個でやや偏平な卵形、アキカラマツより幅広で数が多い。基部に柄はない。萼片と子房は赤い。萼片は早落、柄に腺毛はない。写真は咲き始めで花糸はまだ伸びきっていない。(2016.7 青森県)

カラマツソウ不明種-葉

葉は2-3回3出複葉。小葉は概ね1.5cm前後で少し青みがある。
(2016.7 青森県)

カラマツソウ-葉2

小托葉がある。
(2016.7 青森県)

カラマツソウ不明種-葉3

小葉の表には毛は認められなかった。
(2016.7 青森県)

カラマツソウ不明種-葉4

葉裏。やや白く、脈が少し浮き出ていましたが、チャボカラマツのような
極端なものではなかった。四角枠拡大は葉5へ・・・(2016.7 青森県)

カラマツソウ属不明種-葉5
裏面に腺毛ではないかと思われる微細な毛(写真・白い点)がある。脈にもごく微細な突起(矢印)があるようで、ミョウギカラマツやイワテチャボカラマツに見られるものによく似ていた。但し葉裏はそこまで白くない。葉の縁は裏面に少し巻く。(2016.7 青森県)

アキカラマツ、オオカラマツ、チャボカラマツ、ミョウギカラマツなどを疑いましたが、いまのところ、ミョウギカラマツに近い種、若しくは何かの雑種かなと思っています。

ミョウギカラマツとは姿がだいぶ異なり、葉裏の白さも少し足りませんが、葉裏にある特有の文様に似たものがあり、無視できるかなと思いましたが、葯隔がほとんど飛び出ないのが引っかかります。

チャボカラマツとは、全体に腺毛が少ないこと(確認不充分かもしれない)、花糸が短いことなどが異なります。そもそも花期が遅すぎます。(花期は5月中・下旬)
これをクリアできるのは北海道や岩手でも見られるアキカラマツxチャボカラマツ(またはイワテチャボカラマツ)です。

咲き始めで果実の確認が出来ていませんので、果柄が伸びるかは不明で、オオカラマツの可能性も判りません。

多くの型がひっくるめられているアキカラマツの1型とするのは簡単ですが、子房の数が合わないなどの差があり、もう少し遊んでみようと思っています。

そんなことより、こんな可愛らしくて綺麗なカラマツソウがある事が嬉しくて、アップしました。
現地は様々な条件が整わないとアプローチが困難な場所ですが、機会があれば再チャレンジしてみたいと思っています。