レイジンソウ

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キンポウゲ科 Ranunculaceae
丈は30-80cmと他のレイジンソウに比して小さく、茎には稜が見られます。根生葉は長柄があって5-17cmの腎円形で盾状に付き、掌状に5-7裂、基部は深い心形。茎葉は3-7裂で柄は短い。
花は茎頂や上部の葉腋から柄を伸ばして総状に3-15個ずつ付き、長さ23-28mm、淡紫色で、花柄には開出した毛が見られます。
なお、他のレイジンソウは全て花柄の毛は屈毛。(交雑種を除く)

追記 近年、関東・中部の本種と思われたものはフジレイジンソウであるという見解があり、本サイトのエリアには本種はないとされています。本サイトのものもこれに当たりますが、以前のまま掲載しています。

 

2018.9.20 更新
  • 全体
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  • 全体3
  • 全体4
  • 花2
  • 花3
  • 葉2
  • 葉3
  • 疑義について

レイジンソウ-全体

太平洋側の山地で多く見られます。
(2015.8 南ア・北岳)

レイジンソウ-全体2

(2010.8 南ア・北岳)


レイジンソウ-全体3

花色がかなり薄いもの。
(2013.9 南ア・北岳)

レイジンソウ-全体4

道ばたにあった小型の株。
(2016.8 長野県北八ヶ岳)

レイジンソウ-花

(2013.9 南ア・北岳)


レイジンソウ-花2

咲き始めの頃は、もう少し色の濃いものが多い。萼外側に短い開出した毛が見られました。
(2016.8 長野県北八ヶ岳)

レイジンソウ-花3

レイジンソウの仲間で本種だけは花枝の毛は開出毛。
(2016.8 長野県北八ヶ岳)

レイジンソウ-実

果実に顕著な毛は見られませんでした。
(2016.8 長野県北八ヶ岳)

レイジンソウ-葉

根生葉は5-7中裂、裂片は更に裂け、鈍頭の粗い鋸歯があります。
(2015.8 南ア・北岳)

レイジンソウ-葉2

茎葉は根生葉より小さい。
(2015.8 南ア・北岳)

レイジンソウ-葉3

葉の縁などに毛が見られました。
(2016.8 長野県北八ヶ岳)

レイジンソウ-茎

茎には稜が見られます。
(2015.8 南ア・北岳)

最近の研究では、関東・中部地方でレイジンソウとされてきたものは、フジレイジンソウ(Aconitum x fudjisanense レイジンソウとアズマレイジンソウの雑種)との見解が示されています。

その見解に従えば、ここに掲載のものはフジレイジンソウということになります。

もうしばらくこのまま掲載し、再確認し次第、改めたいと思っております。