イワテチャボカラマツ x アキカラマツ 
Thalictrum foetidum var. iwatense x T. minus var. hypoleucum



分類
キンポウゲ科 カラマツソウ属
植生環境
山地
開花時期
6-7月 石灰岩地やその周辺
地域
岩手県
特記
 -
特徴
(観察による記述)
イワテチャボカラマツとアキカラマツの雑種と思われるもの。イワテチャボカラマツが見られる周囲にある。
茎はジクザグに曲がり、赤みを帯びることが多い。腺毛はあるものとないものがある。葉は2-4回3出複葉、小葉は長さ1-1.5cm、やや青みがあり、葉脈が少し窪み、縁も少し巻く。裏面は白緑色~白色、腺毛が見られるがイワテチャボカラマツより少なく、短い。葉軸にも見られるが同様。
花はアキカラマツとほぼ同時期、イワテチャボカラマツより1カ月以上遅く、花柄はあまり伸びず、やや密に付く。花序に腺毛が確認できるものがあるがないものも多い。
果実は未確認。草丈はイワテチォャボカラマツより大きく、アキカラマツと同じかやや小さいと記憶 (曖昧)。
付記
ミョウギカラマツによく似た個体群があるが、区別できないものも多い。
備考
エングラー :  キンポウゲ科
類似種
イワテチャボカラマツ : 花期は5月、全草に腺毛が密にある。小葉は小さく脈が著しく凹む。花柄が2-4cmと長い。
撮影地
2015.6 岩手県


花も花序もアキカラマツに似ているず、花序や柄が赤みを帯びることが多い。しばしば萼も赤みを帯びていた。花序に腺毛が見られるものもあったが少なかった。 (2015.6 岩手県)


葉はやや青みがあり、ごく小さな小托葉があり、小葉は小さい。写真のもの4回3出複葉のもので、長さ10mm程度。10円玉の径は23.5mm。みう少し大きいものもあった。 (2015.6 岩手県)


葉裏に脈は浮き出る、縁は裏面の反る、などが観察されたが、イワテチャボカラマツほどではない。葉裏は白緑色、ミョウギカラマツに酷似するような白色に近いものもあった。 (2015.6 岩手県)



左:葉裏 右:葉軸 腺毛がまばらにあるがイワテチャボカラマツより少ない。 (2015.6 岩手県)