シラネアオイ / シロバナシラネアオイ

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キンポウゲ科 Ranunculaceae
積雪地の亜高山帯などで見られる花で、人気のある花でもあります。
丈は15-30cm、根生葉は1枚で長柄があり、掌状に5-11裂、更に浅く裂け、裂片の先は鋭く尖り、不揃いな鋸歯が見られます。茎葉はふつう3枚で下の2枚は柄があり、掌状に裂けますが、上の1枚は無柄で深く裂けず、重鋸歯状。
花は頂生し、直径10cm近くあり、花弁に見える萼片は4枚。花柱は2つで基部が合着しU字状で圧毛に覆われています。
白花品もありシロバナシラネアオイと呼ばれます。

 

2017.6.18 更新
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シラネアオイ-全体

登山道沿いに沢山咲いていました。
(2010.6 岩手県焼石岳)

シラネアオイ-全体2

(2017.6 群馬県谷川岳)


シラネアオイ-全体

花は茎頂に1輪のみ。茎葉は3枚。
(2011.6 宮城県南蔵王)

シラネアオイ-全体4

この山では10-20株程度がまとまって見られることが多く、見事。
(2014.6 秋田県森吉山)

シラネアオイ-全体4

背景に見えるのはシロバナイラネアオイ。
(2014.6 秋田県森吉山)

全体6

開花直前。葉も花と同時に展開します。
(2017.6 群馬県谷川岳)

シラネアオイ-花

花弁に見えるのは萼。直径は10cmほど。ピンク~淡ピンク色、萼の基部は白い。
白花もあり、シロバナシラネアオイと呼ばれます。(2008.5 新潟県笹ヶ峰)

シラネアオイ-花2

花柄には圧毛が見られました。
(2014.6 秋田県森吉山)

シラネアオイ-花3

雄しべは多数。雌しべは2つ。
(2014.6 秋田県森吉山)

シラネアオイ-実

萼が枯れ落ちたばかりの状態。この段階では果実には圧毛が見られますが・・・
(2014.6 秋田県森吉山)

シラネアオイ-実2

おおきくなった果実。
(2017.7 青森県西目屋村)

シラネアオイ-葉2

葉は根生葉1枚に茎葉3枚。茎は葉腋ごとに稲妻形に曲がります。
(2015.5 青森県八甲田山)

シラネアオイ-葉

根生葉。長柄があり、楯状に付きます。
(2008.5 新潟県笹ヶ峰)

シラネアオイ-葉2

茎葉。3枚ある下2枚は柄が見られます。
(2014.6 秋田県森吉山)

シラネアオイ-葉4

最上部の茎葉。
(2015.5 青森県八甲田山)

シラネアオイ-葉5

最上部の茎葉には柄がなく、葉が茎を取り囲む。
(2017.5 青森県西目屋村)

シラネアオイ-葉6

最上部の茎葉には歯牙がないものも・・・。
(2014.6 秋田県森吉山)

シラネアオイ-葉7

葉裏の葉脈には毛が密生していました。
(2014.6 秋田県森吉山)

シラネアオイ-芽出し

芽出しから開花までは早く、蕾は葉にくるまれて上がって来ます。
(2017.6 群馬県谷川岳)

シロバナシラネアオイ-全体

シロバナシラネアオイ(f.leucanthum)。
写真のものはほんのわずかに赤みが残っていました。(2010.6 焼石岳)

シロバナシラネアオイ-全体2

手前の2つは少しピンクがかっていましたが、何故か後ろの1つは白かった。
多少色が変化するのかも・・・。(2014.6 秋田県森吉山)