イカリソウ / ジンバイカリソウ

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メギ科 Berberidaceae
メギ科 Berberrisaceae
丈は20-30cm、葉は根生葉、茎葉ともに2-3回3出複葉、茎葉は1-2個。小葉はゆがんだ卵形で先が尖り基部は心形、縁に刺状の毛が見られ、葉裏に毛が見られます。冬は地上部がすべて枯れます。
花は総状に付き、15-20mmの花弁4枚で、後ろが距となります。花色は白~ピンクで距は皆白い。萼片は8枚で内側の4枚は花弁状となり、外側の4枚は早落します。花茎が上がってから数日で咲き出します。
花色には変化があり、特に萼だけが赤く、花弁の白いものはジンバイカリソウと呼ばれます。

 

2023.4.12 更新
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イカリソウ-全体

原に点在する木の周囲などで見られました。
一緒に写っている葉は茎葉で2回3出複葉。(2015.4 千葉市)

イカリソウ-全体2

茎葉が2つのもの。奥にややボケで写っている葉が根生葉。
(2017.4 千葉市)

イカリソウ-全体3

展開しかけている葉は根生葉。花より早い場合も遅い場合もある。
(2017.4 千葉市)

イカリソウ-全体4

花が円錐状に多数付いていたもの。
(2017.4 千葉市)

イカリソウ-全体5

(2023.4 千葉県四街道市)


イカリソウ-全体6

(2017.4 千葉市)


イカリソウ-花

下向きに花を付けます。咲く順番は基本的にまちまち。
(2014.4 千葉市)

イカリソウ-花2

上下反転させて撮影。花弁の先端部は2枚が外側、2枚が内側になっていて
それぞれ距に続く。 後ろ側の花弁状のものが内萼片。(2015.4 千葉市)

イカリソウ-花3

花弁の距は開花時に伸び始める。
(2017.4 千葉市)

イカリソウ-花4
本種は花弁2列(1,2)、内萼片2列(3,4)、外萼片2列(5,6)の構成で、それぞれが2枚ずつあり、1-6の順に6列重なります。さらにその外にも1-2対の付属片(7)が加わるものも多く、最大で8列になります。5-7は完全に開花すると早落します。(2015.4 千葉市)

イカリソウ-花5

外萼片の内側片(5)は卵形、外側片(6)は少し小さく披針形のことが多く、いずれも縁は膜質。そらに外側にある付属片(7)は狭披針形で2-3mm。(2015.4 千葉市)

イカリソウ-花6

花4の内萼片より外側を解体した状態。持って帰るまでに少しくちゃくちゃになってしまった。5と6の大きさははっきり違う。(2015.4)

イカリソウ-花7

外萼片の外側にある片が2列4枚あるもの(7.8)。更に小花柄の付け根にも小苞と
思われる1mm前後のもの(9)が常に別に見られます。9は早落しない。(2015.4 千葉市)

イカリソウ-花8

外萼片とその外側にある付属片は完全に開花すると脱落します。
花弁状の内萼片は背景から見ると十字型に付く。(2015.4 千葉市)

イカリソウ-花9
花柱を取り囲むように雄しべ4本が付きます。
1つの雄しべに葯は2つ。開花時には既に裂開している事が多い。
内側の花弁は閉じ気味のため、少し押し開いて撮影。(2015.4 千葉市)

イカリソウ-花10

花色の濃いもの。
(2018.4 長野県小諸市)

イカリソウ-葉

葉は根生葉、茎葉ともに2~3回3出複葉でほぼ同形。写真は根生葉。
(2015.4 千葉市)

イカリソウ-葉2

小葉は卵形、縁に刺毛があります。2回目の3出の側小葉が
特にゆがんだ形になることが多い。(2015.4 千葉市)

イカリソウ-葉2

小葉の裏は脈が浮き出ていて、毛が散生、脈上がやや長い。毛のないものは
ヤチマタイカリソウと呼ばれ、本種の基準変種。西日本で見られます。(2015.4 千葉市)

イカリソウ-葉4

葉裏の脈上などの毛が見られます。縁のクチクラ層が明瞭で、
その一部が刺状の毛になっていました。(2017.4 千葉市)

イカリソウ-実

若い果実。
(2013.4 千葉市)

イカリソウ-芽だし
左が花茎、右が根生葉。根生葉より少し遅れるかほぼ同時に、花茎が最初から蕾を伴って
上がって来ます。ふつう花茎のほうが毛深い。この後、両者ともに反転して展開します。
(2013.3 千葉市)

ジンバイカリソウ

萼が赤く花弁が白いものはジンバイカリソウ (f. heterochroum) と呼びます。
(2009.4 栃木県鹿沼市)