エゾムラサキ

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ムラサキ科 Boraginaceae
丈は20-40cm、茎葉は倒披針形で2-6cm、茎とともに粗い毛が見られ、上部の葉はやや茎を抱きます。
花序はサソリ形花序、10-25cmまで伸びます。花は6-8mmではじめはピンク色で後に青色になります。鱗片は黄色。萼は深く裂け裂片は広披針形、毛が多く見られます。

 

2023.4.13 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 全体4
  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 比較
  • <参考> ノハラワスレナグサ
  • 同2
  • 同3
  • 同4

エゾムラサキ-全体

咲き始めの半はピンク色で、次第に青になります。花序は25cmくらいまで伸びます。
(2008.5 上高地)

エゾムラサキ-全体2

(2008.5 長野県上高地)


エゾムラサキ-全体3

基部でよく分枝します。
(2008.5 長野県上高地)

エゾムラサキ-全体4

(2010.5 青森県 旧・市浦村)


エゾムラサキ-花

サソリ形花序。咲き出しはピンク色。
(2008.5 上高地)

エゾムラサキ-花2

鱗片は黄色で終わりに近くなると次第に色褪せてくる。花冠の合着している部分が
盛り上がっています。(2008.5 長野県上高地)

エゾムラサキ-花3

萼は深裂し、裂片は広披針形・・・写真は披針形に見えます。
花柄や花序の軸にも寝た毛が多い。(2008.5 長野県上高地)

エゾムラサキ-花4

萼には上向きに寝た毛の他に開出毛が見られました。
(2008.5 長野県上高地)

エゾムラサキ-葉

茎葉は倒披針形、茎・葉に毛があります。上部の葉はやや茎を抱きます。
(2008.5 長野県上高地)

ワスレナグサ属のアバウトな比較です。参考としてご覧ください。

花径3-4mm
花径6-8mm
萼の毛は伏毛
萼の毛は斜開
または鉤状
(林床・湿生地) エゾムラサキ
(光陽地) ノハラワスレナグサ
花色が黄色→青


園芸種ワスレナグサ
花壇に植えられている「ワスレナグサ」。多くの場合、ノハラワスレナグサ(M. alpestris)、またはその改良種と言われる。エゾムラサキによく似るが、光陽地を好む点で異なる。
(2023.4 千葉市) <植栽>

園芸種ワスレナグサ

萼は深裂しており、やや短いながら鉤状の毛も見られた。シンワスレナグサは伏毛、
萼の裂け方は浅い。(2023.4 千葉市) <植栽>

園芸種ワスレナグサ

茎には粗い毛があり、茎葉の縁毛も目立つ点、茎をやや抱き気味になる点もエゾムラサキによく似る。(2023.4 千葉市) <植栽>

園芸種ワスレナグサ

花径はやや大きめで径8-9mmほど、花付きも良く、草姿も乱れにくい。
(2023.4 千葉市) <植栽>