シンワスレナグサ

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ムラサキ科 Boraginaceae
ヨーロッパ原産の外来種。単にワスレナグサと呼ばれるものの1つ。
丈は50cmで全体に伏毛が見られます。葉は長楕円形で縁は波立ちます。下部は有柄、上部は無柄でやや茎を抱きます。
花は径8mm、青色で鱗片は黄色い。エゾムラサキに比べて萼の裂け方が浅く、毛が目立たない。
なお、本種は図鑑等ではワスレナグサの名で掲載されていることも多い。(「ワスレナグサの名」タブ参照)
また、良く似たエゾムラサキは、萼の裂け方が深く、先がカギ形に曲がった毛が見られます。ノハラムラサキハマワスレナグサは花の大きさが半分以下。

 

2017.9.24 更新
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  • ワスレナグサの名

ワスレナグサ-全体

ワサビなどもある山間の休耕田に群れていて、エゾムラサキかと思いました。
とてもよく似ている。(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

ワスレナグサ-全体2

用水路跡に列をなして群れていたもの。
(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

ワスレナグサ-全体3

サソリ型花序です。
(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

ワスレナグサ-花

花は径8mmとノハラムラサキハマワスレナグサよりも2倍以上大きく、
エゾムラサキとほぼ同じサイズ。(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

ワスレナグサ-花2

(2017.9 新潟県 旧・松之山町)


ワスレナグサ-花3

萼の裂け方は浅く、圧毛のような毛が見られました。エゾムラサキは先の曲がった
カギ形の開出毛がある。(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

ワスレナグサ-実

(2017.9 新潟県 旧・松之山町)


ワスレナグサ-葉

葉は長楕円形で全縁、ふつう、縁が多少波立ちますが、写真は被写体の選び方を
間違えました。株の葉には柄があります。(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

ワスレナグサ-葉2

葉裏。上向きに寝た毛が見られました。
(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

ワスレナグサ-茎

茎には開出した毛が多く見られました。葉の基部はやや茎を抱いています。
(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

本種はワスレナグサの名で呼ばれることも多いですが、Y-Listによれば、ワスレナグサの名はノハラワスレナグサ(Myosotis alpestris) にも用いられます。日本では、長い間、両種を同じものとしてきた経緯があったようです。

また、多分に園芸種のワスレナグサと同じものと誤解されがちですが、園芸種のワスレナグサは本種ではなく、主にノハラワスレナグサ、およびエゾムラサキとの人工交配種のようです。
本種は湿性地にしか適応せず、且つ他2種よりやや地味なため、園芸にはあまり利用されていないそうです。

従って、本種にワスレナマグサの名を使用すると、多分に誤解を受けやすいと感じました。

なお、シンワスレナグサの名は英名をまるごと直訳したものです。

英名 : "true foget-me-not"  「ホントに私を忘れちゃ嫌っ!」