オモダカ / ホソバオモダカ

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オモダカ科 Alismataceae
葉ははじめは沈水葉で線形、後に下部が2裂した矢尻形で全体に鋭利な三角形で2裂した下部側がやや長く、先端は鋭く尖ります。地下に走出枝を出して増えます。
花は20-80cmの花茎に付き、上部に雄花を下部に雌花をそれぞれ数段ずつ3輪生します。花弁はいずれも3つで8-10mm。
葉の細いものをホソバオモダカと呼びますが、同所的にふつうのオモダカがある場合は、多くは単に若い株と思われます。
良く似たアギナシは、葉の上側裂片が下側2つより長く、先端がやや鈍頭、走出枝を出しません。

 

2020.8.31 更新
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  • ホソバオモダカ

オモダカ-全体

稲刈り後の田んぼでよく見る雑草です。
(2009.9 千葉市)

オモダカ-全体2

(2020.8 千葉市)


オモダカ-全体3

(2009.9 千葉市)


オモダカ-全体2

(2008.9 千葉市)


全体4
最近は自家消費用の米を収穫する小さな田んぼなどでは
強い除草剤が使用しないことが多くなり、
イネと一緒に沢山見られる田んぼも点々と見られます。(2017.6 千葉県八千代市)

オモダカ-花

上が雄花、下が雌花。普通は同じ段に輪生する花はどちらか一方ですが、
中間部ではこのように雌雄が混じることもある。(2006.10 茨城県・旧潮来町)

オモダカ-花2

柄の基部には苞が付く。写真は雌花。
(2017.7 千葉市)

オモダカ-花3

心皮は多数で全体で球形。
(2017.7 千葉県八千代市)

オモダカ-花4

雄花。雄しべは多数。
(2016.7 千葉市)

オモダカ-花5

雄花にも心皮がありますが、結実しない。
(2017.7 千葉県八千代市)

オモダカ-花6

外花被(萼)。
(2014.7 茨城県美浦村)

オモダカ-葉

葉は2つに分かれた側のほうが長く、先が鋭く尖ります。
(2007.9 千葉市)

オモダカ-葉2
葉の幅は同じ個体でも一定しないようで、もっと狭いものもよく見ます。
ホソバオモダカという種もありますが、ふつうのオモダカと共棲している場合はオモダカの若い株であると思われます。(2016.7 千葉市)

オモダカ-葉3

葉裏。
(2017.7 千葉県八千代市)

オモダカ-葉4

葉柄の基部は拡がっています。
(2017.7 千葉県八千代市)

オモダカ-実

(2015.8 千葉市)


オモダカ-芽出し

径5cmほどで芽吹いてまもないもの。ウリカワに似ていますが、
明るい緑色で葉に厚みがない。先端もやや鈍頭。(2015.10 千葉市)

オモダカ-芽だし2

次に出る葉はへら形のようで、その後、幅が太めですが特徴的な葉が見られました。
(2017.6 千葉県八千代市)

ホソバオモダカ
(f. longiloba) オモダカも若いものなどは葉の細いものもありますが、種内変異として葉が細いもの。ここでは普通の幅のオモダカは一切見られなかったので、本種としました。ただし、これもオモダカと同じものとする考えもあります。(2017.9 新潟県 旧・松之山町)