ツボミオオバコ

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オオバコ科 Plantaginaceae
全体に毛が多く、特に花茎は長くて柔らかい毛が目立つのが特徴。
葉は倒被針形で鈍頭、3-5本の脈があり、柄を含めて3-10cm、両面に曲がった毛が見られます。
花茎は10-30cmで長毛が密にあり、穂状に花を密に付けます。雌性先熟ですが、他のオオバコと異なり、ふつう、雄性期でも花冠は開きませんので雄しべは見られません。が、開くものもあり、裂開前の紫色の葯が見られます。

 

2019.4.25 更新
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ツボミオオバコ-全体

全体に柔らかな毛が密生しています。
(2014.5 千葉市)

ツボミオオバコ-全体2

普通、花冠が開きません。
(2007.4 千葉市)

ツボミオオバコ-全体3

どんなに小さくても花を付ける。写真の一番小さいものは丈が2cm、花序が5mm。
(2017.5 千葉市)

ツボミオオバコ-花

写真は上半分は未開花、下半分は雌性期で、
閉じた花冠の先端から花柱だけが飛び出しています。(2007.4 千葉市)

ツボミオオバコ-花2

雌性期。花冠裂片の先端が萼から覗き、隙間から柱頭が伸びています。
(2014.5 千葉市)

ツボミオオバコ-花3

雄性期か花が終わったと思われるもの。オオバコ科の花は雄性期に花冠が開きますが
本種は普通開かないのでわからない。茶色いものが花弁。(2014.5 千葉市)

ツボミオオバコ-全体3

花冠が開くものもあります。この場所では、開くものが多く、高密度で群生していました。
(2014.4 千葉市)

ツボミオオバコ-全体5

(2019.4 千葉市)


ツボミオオバコ-花2

最上部は雌性期、下半分が雄性期。赤紫色の葯が飛び出しています。
(2014.4 千葉市)

ツボミオオバコ-花3

花冠が4裂して開き、紫色の葯のついた花糸4本が展開。
(2014.4 千葉市)

ツボミオオバコ-花茎

花茎には長く柔らかな毛が密生しています。
(2014.4 千葉市)

ツボミオオバコ-葉

葉にも毛が多く見られます。
(2007.4 千葉市)

ツボミオオバコ-葉2

葉裏。脈上にやや長い毛が密にあります。面にも葉表同様の毛が見られました。
(2017.5 千葉市)

ツボミオオバコ-冬姿

多くは径3-4cm以下。中央脈以外はあまり目立たないようです。粗い毛が多く見られます。
(2014.3 千葉市)

神奈川県植物誌によれば、開放花の標本は全体の1割程度しかないとされています。

当地(千葉市)では、ザクッとした感覚ですが、半数以上が開放花であるように感じます。遠目では未開花のものを閉鎖花と誤認してしまいがちなことを考えれば、開放花を付けるものはもっと多いかもしれません。

標本は多分に典型とされる姿に近い個体で作成しがちなことを考えれば、「標本の1割弱が不稔の開放花をつける」ことと実態は異なり、開放花を付ける個体は他場所でもさほど少なくないのではないかと思いました。

なお、開放花=不稔であるかどうかは確認していませんが、「花冠の開くもの2」のような状態ですから、これも確認してみたいと思いました。