オカトラノオ

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サクラソウ科 Primuraceae
サクラソウ科のトラノオでは最もポピュラーな種の1つ。
丈は0.6-1m、茎には縮毛が見られます。葉は6-13cmの長楕円形~狭卵形、先は尖り、基部は短柄に続きます。葉の両面と裏面脈上に毛が散生します。
花は茎頂に付く総状花序に付き、径8-12mm、花冠は5裂し裂片は狭長楕円形で先は鈍頭。花序は一方に傾きます
よく似たノジトラノオは茎に開出した毛が密にあります。

 

2018.10.28 更新
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  • 葉4
  • 茎2
  • 茎3
  • <参考>全体

オカトラノオ-全体4

この仲間の中では一番よく見るように感じます。
(2010.7 群馬県赤城山)

オカトラノオ-全体2

(2017.7 青森県 旧・岩木村)


オカトラノオ-全体3

地下径が横に匍うので数m四方に群れることが多い。
(2017.7 青森県 旧・岩木村)

オカトラノオ-全体4

主茎が折れて複数の側枝を出して咲いていたイレギュラーなもの。
ふつう、ほとんど分枝しない。(2016.8 栃木県 旧・栗山村)

オカトラノオ-果期

(2018.10 東京都高尾山)


オカトラノオ-花

(2010.7 群馬県赤城山)


オカトラノオ-花2

花糸に毛(?)が見られました。
(2016.8 栃木県 旧・栗山村)

オカトラノオ-花3

萼裂片は狭長楕円形で、先は円頭~短く尖ります。花序の軸に毛が見られ、花柄の基部に
赤味があります。開花時、苞は花柄より短いことが多い。(2016.8 栃木県 旧・栗山村)

オカトラノオ-蕾

苞はあまり目立たないことが多いですが、個体差もあり、更に、次第に花柄が伸びてくるので、見る時期によって印象が少し違う。(2018.7 山形県西川町)

オカトラノオ-葉

葉は長楕円形~狭卵形、基部が赤みを帯びます。
(2010.7 山梨県三ツ峠山)

オカトラノオ-葉2

葉表。微毛が多くソフトな感触。
(2014.6 東京都高尾山)

オカトラノオ-葉3

葉裏に毛の多いもの。
(2018.7 山形県西川町)

オカトラノオ-葉4

毛の少ないもの。同所的に混ざっています。
(2018.7 山形県西山町)

オカトラノオ-茎

茎には縮毛がまばらにあります。葉柄の基部の茎は赤みを帯びることが多い。
(2008.7 長野県白馬村)

オカトラノオ-茎2

毛のよく目立っていたもの。毛は縮毛。葉裏などにも毛が多かった。
(2018.7 山形県西川町)

オカトラノオ-茎3

茎に毛の少ないもの。雑種ではないようでした。毛はやはり縮毛でした。
(2018.7 千葉県栄町)

オカトラノオ-春

(2017.5 千葉県市原市)


オカトラノオ-参考
湿性地近くの林縁にあったのでイヌヌマトラノオも考えましたが、
葉にかなりの違和感がある。ただ、花序が伸びない、葉腋部の赤味が極めて僅かである等、オカトラノオとしても疑義が残りました。(2014.7 山形県 旧・羽黒町)

オカトラノオ-花

(2014.7 山形県 旧・羽黒町)


オカトラノオ-葉

(2014.7 山形県 旧・羽黒町)


オカトラノオ-参考

葉腋部分がわずかに赤い程度。肉眼では気づけなかった。毛は縮毛でごく短い。
(2014.7 山形県 旧・羽黒町)