ヒトリシズカ

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センリョウ科 Chloranthaceae
早春のイメージにぴったりの花。芽を出すと葉を展開させる前に花が咲き出します。
花期、丈は3-8cm、葉は4枚が偽輪生で3-4cm、柄があり楕円形~卵状楕円形で先がツンと尖ります。茎の下部に鱗片状の対生する葉が数対付きます。
花序は茎頂に付き1-3cm、花には花弁、萼ともになく、3本ある3mmほどの白い雄しべのうち両端の2本の基部に黄色の葯が付きます。
花のあと大きくなり、丈は15-30cm、葉は4-9cmになります

 

2019.4.17 更新
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ヒトリシズカ-全体

春らしいおなじみの花です。葉が完全に開く頃、花は終わります。
(2019.4 千葉市)

ヒトリシズカ-全体2

葉が展開し、最初は赤かった茎が緑がかってきています。
(2007.4 千葉市)

ヒトリシズカ-全体2

芽だしから数日で開花します。開花時はまだ葉は展開していない。
(2013.3 千葉市)

ヒトリシズカ-花

白く見えるのは花糸、黄色は葯で透明の塊は柱頭。
(2009.4 千葉市)

ヒトリシズカ-花2
球形の子房の横に花糸が3本付き、3本の花糸と葯は全体で竪琴のような形になります。
両サイドの花糸の下部の横に葯が付きます。葯の付く部分の花糸は弓なりに反っています。中央の花糸には葯はない。透明の塊は柱頭。 (2015.4 千葉市)

ヒトリシズカ-花3

(2014.4 千葉市)


ヒトリシズカ-葉

4枚輪生のように見えますが、接して付く2対の対生(=偽輪生)です。
わずかにずれているのがおわかりいただけるかと思います。(2009.4 千葉市)

ヒトリシズカ-葉2
鱗片葉は2-3対あり、膜質、基部は節状に膨らんでいます。
苞の役割を果たしているようで、芽だしの頃は一番上の鱗片葉は
まだ上部を半分くらい覆っている様子が見られることがあります。(2014.4 千葉市)

ヒトリシズカ-葉3

花が終わると葉は大きく展開して、丈も20-30cmくらいになって花の頃の印象から
大きく変わります。この頃、茎は完全に緑色に変わっています。(2008.5 千葉市)

ヒトリシズカ-葉4

展開した葉は3-4cmの楕円形~卵状楕円形で先がツンと尖る。左下は若い果実。
(2017.4 千葉市)

ヒトリイズカ-葉5

葉裏。毛は見られなかった。
(2017.4 千葉市)

センリョウ-実

葉が展開する頃に花は終わり、果実になります。柄は葉の中央から倒れて
徐々に横を向くようになります。(2007.4 千葉市)

ヒトリシズカ-実
若い果実。柱頭はまだそのまま残っていました。この写真を見る限り、
ごく短い花柄があったようにも見えます。果実の横に一文字に茶色い線があり、その部分はややテラス状に出っ張っていて、花糸が脱落した跡と思われます。(2014.4 千葉市)

ヒトリシズカ-実3

だいぶ成熟した果実。柄も含めて棍棒状になっていました。
(2014.5 千葉市)

ヒトリシズカ-芽出し

芽吹き1-2日目。
(2017.3 千葉市)

ヒトリシズカ-芽だし2

芽が出て2-3日後には葉の先端が開いて咲き始めます。
4枚の大きな葉の下に鱗片葉が数対見られます。(2009.3 千葉市)

ヒトリシズカ-芽出し3

斜面が少し崩れてしまって露出していた根茎。
(2017.4 千葉市)

ヒトリシズカ-芽出し4

鱗片葉に包まれた花茎の芽と思われるもの。
(2017.4 千葉市)

ヒトリシズカ-芽出し5

雨後の竹の子状態。丈は0.5-2cm。
(2016.3 千葉市)

ヒトリシズカ-参考

春先の寒波の前に芽出ししたものは、全部花が咲かずに花たけ枯れてしまった。
意外と寒さに弱い。(2017.4 千葉市)