ノラニンジン Daucus carota subsp. carota
(亜種) ニンジン  Daucus carota subsp. sativus <参考>

2023.4.8 更新

ノラニンジン

分類
セリ科 ニンジン属
植生環境
開花時期
7-8月 草地 道ばた
地域
外来種 (西アジア・地中海沿岸原産)
特記
 -
特徴
ニンジンの野性種と言われる植物ですが、根は肥大せず、赤くなりません。
丈は0.5-1.5m、茎には粗い毛が見られます。葉は2-3回羽状深裂、最終裂片は下部では長楕円形ですが、上部では線形になります。
花はお椀形の複散形花序に付き、総苞片、小総苞片ともに多数で羽状に裂け、裂片は線形。総苞は花の後、花序を包みます。
備考
エングラー : セリ科
類似種
ニンジン : 根が肥大化する。栽培種で、中国伝来のものと、欧州などで品種改良されたものがあり、多くは後者。
撮影地
2015.8 青森県五所川原市  他

ノラニンジン

小総苞片は多数あり、羽状に裂けるものも多い。総苞片は長く、羽状に深く裂け、裂片は線形。 (2012.7 青森県六ケ所村 / 2015.7 青森県五所川原市)

ノラニンジン

下部の葉。羽状に裂け、葉軸や裂片の葉裏に粗い毛が見られました。茎には粗い毛が見られます。葉の基部は鞘状ですが、膨らまない。 (2017.7 青森県五所川原市)

ノラニンジン

上部の茎葉の裂片は細い。 (2015.7 青森県五所川原市)

(亜種) ニンジン Daucus carota subsp. sativus

ニンジン

おなじみ、食用のニンジン。根が肥大化するもの。写真はおそらく、収穫後に規格外などの理由で投棄されたものから新たに芽吹いたものと思われる。近所では野生化はしていない。

ニンジン

葉は3回羽状に裂けていた。裂片の形状などは栽培種により異なるかもしれないので、参考程度でご覧ください。