イヌゴマ

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シソ科 Lamiaceae
シソ科 Rabiatae
夏の暑い時期に、アシの茂る湿原の脇などで淡いピンクの花を咲かせている姿をよく目にします。
丈は40-70cm、茎には下向きの刺状の毛が見られます。葉は長さ4-8cmの三角状披針形で浅い鋸歯があり、ごく短い柄があって、中肋に下向きの毛があります。
花は葉腋に輪生状に複数付き、花冠長さ12-15mm、下唇は浅く3裂します。萼にも刺状の毛が多く見られます。

 

2018.9.25 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 花3
  • 実2
  • 葉2
  • 茎2
  • 芽出し

イヌゴマ-全体

湿地や池のまわりなどでよく見られます。
(2015.7 青森県 旧・木造町)

イヌゴマ-全体2
ここでは茎の刺がかなり短く肉眼で確認できないものもあります。全くないものは
ケナシイヌゴマと呼ばれますが、これは九州以南のみの分布だそうです。
(2010.7 渡良瀬遊水地)

イヌゴマ-花

下唇は3裂で濃いピンクの斑があります。
(2015.7 青森県 旧・木造町)

イヌゴマ-花2

萼の先端は鋭く尖り、毛がまばらに見られます。
(2015.7 青森県 旧・木造町)

イヌゴマ-花3

(2015.9 長野県 旧・真田町)


イヌゴマ-実

果穂。黒く見えるのは熟した種子。
(2018.9 長野県軽井沢町)

イヌゴマ-実

まだ未熟な果実。
(2018.9 長野県軽井沢町)

イヌゴマ-葉

葉は鋭三角状の披針形、表面はシワが多くザラザラしています。
(2009.8 裏磐梯)

イヌゴマ-葉2

腺点はありそうな感じですが・・・見えなかった。中脈に粗い毛が見られます。
(2014.7 千葉県 旧・成東町)

イヌゴマ-茎

茎の稜には下向きの刺があり、葉の主脈にも刺が見られます。
(2015.7 千葉県 旧・成東町)

イヌゴマ-茎2

茎の刺の目立たないもの。ないわけではない。
(2014.7 渡良瀬遊水地)

イヌゴマ-芽出し

共通して最初の葉は先端が丸くて鋸歯がありませんが、2-3対目は鋸歯がはっきりと
見られ、まさに芽吹く始めた葉は先が尖っていました。(2014.4 千葉県 旧・成東町)