アオイスミレ

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スミレ科 Violaceae
春先に、最初に咲き出すすみれの1つです。
丈は3-8cm、有茎、葉は円心形で先は丸く、縁には低鋸歯があります。冬も越冬葉が残り、新葉は両脇から巻いて出ます。全体的に毛は多く、葉の表面はごく短いか、ほとんど見られない。托葉は全縁で縁毛があり、櫛形にも見える。
花は15mmほどで色は薄紫色~白。側弁が横に開かず、前に伸びる独特の咲き方をします。側弁はふつう有毛ですが、ないものもあります。唇弁がやや大きくて紫条があり、花柱先端は下を向く。距は短め。

 

2023.3.10 更新
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  • 花正面
  • 同2
  • 花横
  • 葉2
  • 葉3
  • 托葉
  • 冬姿
  • 花後

アオイスミレ-全体

側弁が外に開かないのが特徴。花柄はあまり伸びない。写真は咲き始めの頃。
(2017.3 東京都高尾山)

アオイスミレ-全体2

咲き出したばかり。茎はまだ伸びていない。
(2015.3 千葉市)

アオイスミレ-全体3

越冬した痛んだ大きな葉が3枚見られ、新葉が両サイドから丸まって出てきています。
(2014.3 千葉市)

アオイスミレ-全体4

後半に入ると、新葉がどんどん出てきて少し茎が伸びてくる。
(2017.4 東京都高尾山)

アオイスミレ-全体5

葉がどんどん出てきて花が埋もれるようになるとまもなく花期が終わる。
(2017.4 東京都高尾山)

アオイスミレ-全体6

白に近い花色のもの。半分落ち葉う埋もれていたのをそっと除いたら、
結構咲いていました。(2016.3 千葉市)

アオイスミレ-花正面

側弁が横に広がらず、前に折れ曲がるような感じ。
(2014.3 千葉市)

アオイスミレ-花

側弁の基部に毛があるものとないものがあるようです。雌しべの先端が大きく曲がって
下を向くのはニオイスミレ類共通の特徴です。(2008.5 新潟県・旧妙高高原町)

アオイスミレ-花2

距は太くて先が丸まって上を向くもののをよく見かけます。
(2023.3 千葉市)

アオイスミレ-蕾

蕾は他のすみれ同様、下を向いて上がって来ます。
(2016.2 千葉市)

アオイスミレ-葉

葉は先が尖らず丸くて葉柄には毛が多く見られます。
葉の表面の毛は完全に展開すると少ないようです。(2008.3 千葉市)

アオイスミレ-葉2

毛が多く見られるものが多い。
(2016.4 長野県辰野町)

アオイスミレ-葉3

葉は両脇から丸まって出てきます。右下に見えるのは前年の葉。
(2014.3 千葉市)

アオイスミレ-托葉

托葉は全縁で毛があると書かれているものもありますが、 縁毛の長いものもあり、
櫛形のような印象。丸まっているのは新葉。(2018.3 千葉市)

アオイスミレ-冬姿

落ち葉に埋もれていました。越冬葉は花期に見られるものより丸く、ほぼ円心形でした。
(2017.2 千葉市)

アオイスミレ-花後

花が終わって3カ月、株は大きく拡がり、葉は縦横2倍くらいになっていました。
(2020.6 千葉市)