エイザンスミレ

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スミレ科 Violaceae
葉が細く裂けているピンク色の可愛いすみれです。
丈は5-15cm、葉は3全裂して全体の形が三角形に見えます。側裂片は基部から少し離れて更に2裂します。
花は2-2.5cmで淡ピンク色ですが、色や付き方にムラがあります。花弁の縁はやや波立つ。側弁内側に毛があり、萼の付属体は切れ込みます。花のあと、葉は10cm超ととても大きくなり、3小葉になります。
白花品をシロバナエゾスミレといいます。葉が単葉で不規則に裂ける変種はヒトツバエゾスミレ、その白花はナルカミスミレと呼ばれます。

 

2019.4.11 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 全体4
  • 全体5
  • 全体6
  • 花正面
  • 花2
  • 花 横
  • 花4
  • 葉2
  • 葉3
  • 葉4
  • 葉5
  • 終盤
  • 花後

エイザンスミレ-全体

低山の林下などでよく見られます。
(2013.4 茨城県高萩市)

エイザンスミレ-全体2

花付きも良く、しばしば自生とは思えぬ大株になって、見事な姿を見せてくれます。
(2007.4 静岡県富士宮市)

エイザンスミレ-全体3

針葉樹林下でよく見られます。
(2012.4 東京都高尾山)

エイザンスミレ-全体4

花色が綺麗だったもの。
(2016.4 東京都高尾山)

エイザンスミレ-花5

もっと鮮やかだったもの。葉の裂け方が浅いですが、よく見かける程度で、
交雑ではないと思う。(2019.5 群馬県)

エイザンスミレ-全体5

小葉が鋸歯状でほとんど裂けないもの。
(2016.4 長野県辰野町)

エイザンスミレ-花

側弁の毛が多く見られます。唇弁は他の花弁より白っぽいものが多いですが、
そうでないものも・・・。(2016.4 東京都高尾山)

エイザンスミレ-花

写真のように花弁の縁が波立つのも特徴ですが、左の花のように目立たないものも多い。
(2008.4 東京都高尾山)

エイザンスミレ-花2

花柱先端は膨らみます。唇弁を除く4枚の基部はふつう、緑色を帯びます。
(2016.4 東京都高尾山)

エイザンスミレ-花3

距の長さは長くも短くもなく、中間的なサイズ。
(2007.3 茨城県筑波山)

エイザンスミレ-花4

萼の付属体(上端)は切れ込みがあり、ぎざぎざ。
(2016.4 東京都高尾山)

エイザンスミレ-葉

葉はいろいろ変化がありますが、このようなタイプはわかりやすいのですが・・・。
(2016.4 東京都高尾山)

エイザンスミレ-葉2

全体が5角形に見えて、葉の最終裂片が細いヒゴスミレに似たタイプ。
(2007.4 茨城県筑波山)

エイザンスミレ-葉3

葉の幅が広いもの。花期の終わり頃によく見られますが、
始めからこのように姿のものもある。(2016.4 東京都高尾山)

エイザンスミレ-葉4

単純な3小葉に見えてしまうもの。もしこれが3全裂であればヒトツバエゾスミレの範疇
ではないかと思う。(2016.4 東京都高尾山)

エイザンスミレ-葉5

同じ株でも、咲き始めの頃から葉の形が極端に異なるもの。兎に角よく変化する。
(2016.4 長野県辰野町)

エイザンスミレ-終盤

花期も終盤になると、葉が大きく、裂け方も粗くなってきます。
(2012.4 山梨県甲府市)

エイザンスミレ-花後
花が終わると葉は数倍大きくなり、次第に3小葉のようになり、
更に大きくなると小学生の手のサイズになります。右下の株はまだあまり
大きくなっていない花期のサイズのもの。(2015.5 東京都八王子市)