オオバキスミレ

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スミレ科 Violaceae
雪融け後に山地の林床などで見られるキスミレです。
丈は5-20cm、根生する葉は心形で先だけツンと尖り、茎から離れて出ます。茎葉は心形~三角状心形で先が尖ります。茎葉は輪生状や対生状に付きません
花は1.5cm、側弁に毛があり、距は短い。根茎を伸ばして増えるので、大きな群落を作ります。
ナエバキスミレミヤマキスミレなど、いくつかの地域変種があります。

 

2019.6.21 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 全体4
  • 花正面
  • 花2
  • 花 横
  • 葉・茎
  • 芽出し
  • <参考>

オオバキスミレ-全体

花に比べて大きな葉が特徴のすみれです。茎葉は、3枚見えますが、1枚は離れて
下につきます。形は心形~三角状心形で先がツンと尖ります。(2008.6 八幡平)

オオバキスミレ-全体2

右下が根生葉。
(2017.5 新潟県 旧・上川村)

オオバキスミレ-全体3

よく群生し、このような姿で見られることが多い。
(2014.6 秋田県森吉山)

オオバキスミレ-全体4

(2008.6 八幡平)


オオバキスミレ-花

側弁に毛があります。距は短くて目立だちません。
(2019.6 長野県栄村)

オオバキスミレ-花2

側弁に毛がある。花柱の先は膨れ、縁に毛が見られます。
(2017.5 新潟県 旧・上川村)

オオバキスミレ-花3

距はとても短く、萼の付属体もほとんどに認識できない。
(2017.5 新潟県 旧・上川村)

オオバキスミレ-実

大抵、葉の中央にちょこんと載るようなポジションで見られます。
(2017.5 新潟県長岡市)

オオバキスミレ-葉・茎

葉は輪生状になりません。
(2010.6 焼石岳)

オオバキスミレ-芽出し

雪融けからまもない所で見られました。写っている多くは根生葉と思われます。
(2017.5 新潟県 旧・上川村)

オオバキスミレ-参考

葉はやや小さいですが、丈は普通で葉に光沢はなく、ナエバキスミレと迷いましたがこちらに入れました。中間型ではないかと思います。(2015.5 新潟県 旧・松之山町)