ホザキノミミカキグサ

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タヌキモ科 Lentibulariaceae
食虫植物。
葉は地中茎から伸び、2-3.5mmのヘラ形で多少まとまって見られます。捕虫嚢は根に付く。
花は葉とは別に立上がる10-30cmの花茎に4-10個付き、長さ約4mmの淡紫色、距が前に突きだします。花柄がごく短く、花茎に直接花がついているように見えます。花茎に付く鱗片葉は中央部が茎に接します。

 

2019.8.18 更新
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  • 葉2

ホザキノミミカキグサ-全体

丈は10-30cm。花柄はごく短く、ないように見えます。
(2014.8 茨城県 旧・美野里町)

ホザキノミミカキグサ-全体

(2016.8 茨城県笠間市)


ホザキノミミカキグサ-全体3

(2019.8 千葉県 旧・成東町)


ホザキノミミカキグサ-花
花は4mm。まっすぐ上に立ちあがる片が上唇で、
白い斑があるのが下唇、長く前に突きだしているのが下唇から続く距。
花茎の下に付いているのは果実。(2017.7 千葉県・旧成東町)

ホザキノミミカキグサ-花2
「穂咲き」の名があるように無柄に見えますが、ごく短い花柄があります。
この写真で花の大きさ4mmから推定すると、0.5mm以下で下部は花茎に合着している
ようです。花の基部は苞に隠れてよく見えない。(2015.7 千葉県・旧成東町)

ホザキノミミカキグサ-花3

萼は基部から大きく上下に2裂。
(2015.7 千葉県 旧・成東町)

ホザキノミミカキグサ-花4
距が前に突きだすのも本種の特徴。
なんとか花柱が見えないかとがんばったけれど、もうちょっとでした。
花茎が折れそうでこれ以上は出来なかった。(2017.7 千葉県 旧・成東町)

ホザキノミミンキグサ-実
果実は萼片とほぼ同じ大きさ。
萼は花が終わってもミミカキグサのように大きくなったりせず3mmほど、
半開きなので果実が見える。(2017.7 千葉県 旧・成東町)

ホザキノミミカキグサ-葉

葉はヘラ形で長さ2-3.5mm程度。このようにある程度まとまって見られます。
(2017.6 千葉県 旧・成東町)

ホザキノミミカキグサ-葉2

花茎には鱗片状の葉が付きますが、肉眼では気づきにくい。
(2019.8 千葉県 旧・成東町)

ホザキノミミカキグサ-葉2
花茎に付く鱗片葉は他のミミカキグサと異なり「楯状に付く」
・・・長楕円形で、中央部付近が茎に接し、上下はほぽ等しく尖っています。
(2019.8 千葉県 旧・成東町)