ツユクサ / ケツユクサ / シロバナツユクサ

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ツユクサ科 Commelinaceae
だれでも知っている、雨が似合うイメージの花です。
丈は20-50cm、葉は5-8cmの卵状披針形で上縁に長い毛があります。基部は鞘になって茎を抱きます。
花序は葉腋から伸びた柄の先に集散状に付き、その基部にはV字形に折れ曲がり、広げれば円心形の大きな総苞が付きます。花は3枚花弁のうち、下側の白い1枚が極端に小さい。萼は白く、膜質で3枚。雄しべ6本のうち3本は仮雄しべで1本は不完全。完全雄しべ2本は雌しべとともに前に伸びます。
変異が多く、数多くの品種があります。

 

2020.8.8 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 花5
  • 花6
  • 花7
  • 葉2
  • 芽出し
  • ケツユクサ
  • 同2
  • シロバナツユクサ
  • 同2
  • ウスイロツユクサ

ツユクサ-全体

公園や道ばたなどでもおなじみです。
(2010.10 栃木県・渡良瀬遊水地)

ツユクサ-全体2

(2015.9 栃木県宇都宮市)


ツユクサ-花

総苞に挟まれた間から花柄が伸びてきます。
下の花は咲き始めで、まだ基部は苞の中。(2015.8 千葉市)

ツユクサ-花2

2枚の花弁は青く、1枚は白くて小さく、膜質の白い側萼片の間に見えます。
=白色の濃い部分。下に突きだした緑色のものは苞の先端。(2013.7 千葉市)

ツユクサ-花3

萼(外花被)は3枚、白く膜質。
(2015.8 千葉市)

ツユクサ-花4
雄しべは6本ですが、うち黄色くて短い3本は仮雄しべ。
花柱と共に長く伸びた2本に花粉があり、中くらいの長さの少し黄色味を帯びたものには少しだけ花粉がある。(2018.10 千葉市)

ツユクサ-花5

(2018.10 千葉市)


ツユクサ-花6

v字形に折れ曲がった総苞の間に花が複数付きます。
(2010.10 渡良瀬遊水地)

ツユクサ-花7

総苞は見た目は扁卵形ですが、広げると円心形。総苞の裏面(外側)には
突起状のものが無数に見られました。(2015.8 千葉市)

ツユクサ-実

(2017.11 千葉県 旧・成東町)


ツユクサ-葉

当然のように無毛だと思い込んでいましたが、非常に微細な毛が散生していました。
縁に非常に微細な鋸歯が見られました。(2014.8 千葉市)

ツユクサ-葉2

葉裏。鱗状の組織で覆われていました。写真上が先端。
(2014.8 千葉市)

ツユクサ-茎

葉は鞘状になって茎に付き、基部は節状に膨れます。
鞘部も含め、茎には微細な毛がありました。(2014.8 千葉市)

ツユクサ-芽出し

15mmほどの楕円形の葉が1枚、最初に出てきます。
(2014.4 千葉県 旧・成東町)

ケツユクサ

(f. ciliata) 苞や萼などにやや長い毛が多く見られるものです。普通にあります。
(2006.8 長野県・白馬村)

ケツユクサ2

ケツユクサのうす色タイプ。
(2007.8 長野県白馬村)

シロバナツユクサ

(f. albiflora) シロバナツユクサと呼ばれる型。
(2020.8 千葉市)

シロバナツユクサ-花

(2020.8 千葉市)


ウスイロツユクサ

花色の薄いもの。特に学名はないようでした。
(2018.10 千葉県東金市)

ツユクサ-種

種子は長さ3mm前後でした。方眼は1cm。