トチバニンジン / ソウシヨウニンジン

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ウコギ科 Araliaceae
丈は50-80cm、葉は3-5個輪生し、掌状複葉で柄は5-10cm、小葉は5個で10-30cmの倒披針形から倒卵形で短い小葉柄があります。
花序は輪生状に付く葉の中央から長い柄を伸ばし、時に分枝してそれぞれの枝先に散形状に付きます。茎頂の花序は両性花、枝分かれしてつく花序は雄花序。花は径3mm、果実は径6mmで赤く熟します。

 

2018.17 更新
  • 全体
  • 花2
  • 葉2
  • 葉3
  • 葉4
  • ソウシヨウニンジン
  • 同・実

トチバニンジン-全体

花の少ない林内でも目立たない花です。
(2013.6 秋田県 旧・田沢湖町)

トチバニンジン-花

雄性期の花。花弁は5枚、雄しべも5個。
(2013.6 秋田県 旧・田沢湖町)

トチバニンジン-花2

雌性期と思われますが・・・既に花弁が落ちていました。
(2013.6 秋田県 旧・田沢湖町)

トチバニンジン-実

若い果実。すでに赤くなり始めているものも見られました。
(2017.7 青森県西目屋村)

トチバニンジン-葉

両端の小葉2枚は小さく、中央の1枚が一番大きい。小葉柄があります。
(2014.6 東京都高尾山)

トチバニンジン-葉

小葉が細いホソバチクセツニンジンにも似ていますが、小葉柄があり、本種としました。
(2013.6 秋田県 旧・田沢湖町)

トチバニンジン-葉3

重鋸歯状になるものも少なくないように感じます。
(2014.6 青森県 旧・岩崎村)

トチバニンジン-葉4

一部の小葉が切れ込んだもの。全部の小葉が同様であればキレハトチバニンジン(f. incisus)と呼ぶものになるのでしょうが・・・。(2014.6 白神山地)

トチバニンジン-実
トチバニンジンは果実は赤く熟しますが、果実の先端部が黒くなるものは、
ソウシヨウニンジン (f. dichrocarpus) と呼ばれます。が、実際にはこちらのほうが
多いようで、これをトチバニンジンと呼ぶことも多い。(2007.9 長野県栂池)

ソウシヨウニンジン-実

(2016.8 山形県鶴岡市)