カタクリ / シロバナカタクリ

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 ユリ科 Liliaceae
雪国の春のイメージにピッタリの説明不要の花。ブナの林床や北斜面などで多く見られます。
根生する葉は2枚で長楕円形~狭卵形、くすんだ赤紫色の斑が入ります。
花は10-20cmの花茎に1つずつ付き、日中のみ開花、下向きで花被片は全て反り返ります。花が終わると花茎が伸びて倒れ、果実は3稜形。
なお、発芽して概ね5年目までは葉は1枚しかなく、開花するのは7-8年目から、寿命は40-50年。

 

2023.3.10 更新
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  • シロバナカタクリ
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カタクリ-全体

ブナの芽吹きと雪どけに咲く姿が一番似合います。
(2008.5 新潟県笹ヶ峰)

カタクリ-全体2

(2018.4 新潟県 旧・六日町)


カタクリ-全体3

(2012.4 新潟県 旧・巻町)


カタクリ-全体4

同じ場所でも、雪融けの状況によって芽出し~果実まで見られます。雪国では山地帯の雪が完全に溶ける6月までどこかで見られます。(2015.5 新潟県 旧・入広瀬村)

カタクリ-花

(2012.4 新潟県北部)


カタクリ-花2

(2007.3 千葉市)


カタクリ-蕾

蕾は最初みんな白く、咲き出す少し前に少しピンク色を帯びます。
(2013.4 岩手県水沢市)

カタクリ-蕾2

咲きはじめ。花被外側は内側に比して相変わらず白っぽい。
(2017.3 千葉市)

カタクリ-葉

葉は長楕円形~狭卵形、赤紫色や淡色の斑がランダムに入ります。
葉が1枚の株には花は付かない。(2016.3 千葉市)

カタクリ-葉2

左下のものが1年目のもの。上にあるのが3-5年目くらいのものと思われます。
花が付くのは7-8年目以降。(2015.3 千葉市)

カタクリ-芽出し

無雪地域では、最初に出るものは多くは若い株で、葉は1枚、花は付かない。
積雪地などでは、あまり時期は変わらないかも・・・。(2016.3 千葉市)

カタクリ-芽出し2

花が付くものは葉が2枚で遅れて出てきます。
周囲は先に出た若い株。(2016.3 千葉市)

カタクリ-芽出し3

内側の葉が開いて蕾が覗いたところ。この時の蕾はみんな白く、
花色が付くのは咲く少し前。(2023.3 千葉市)

カタクリ

赤矢印は花芽を含む。が、他の葉はまだ若い株で花は付かない。
(2023.3 千葉市)

カタクリ-実

若い果実。まだ花柱が残っている。
(2013.4 千葉市)

シロバナカタクリ

(f.leucanthum)  稀に見られます。
(2019.3 千葉市)

シロバナカタクリ-2

この個体は、斑の色も薄く、わずかに黄色い程度でした。
(2019.3 千葉市)

シロバナカタクリ

斑の明瞭なもの。こちらのほうがよく見られるような気がする。
(2009.4 千葉市)

カタクリ-群生

ガケを登って若いブナの林に入ると、360度見わたすかぎり地平線までカタクリ畑・・・雪国の春を象徴するような光景で、圧巻でした。(2012.4 新潟県北部)

カタクリ-群生2

このようなはちゃめちゃな群生を見ると、どこ撮って良いか判らなくなります。1kmにわたって、まわりはカタクリ一色。足の踏み場もない。(2012.4 新潟県北部)