テッポウユリ <参考>

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  ユリ科 Liliaceae
日本固有種であるにも関わらず、イースターリリーと呼ばれて欧米のキリスト教徒には欠かせぬ花。
丈は0.5-1m、葉は被針形で多数、やや密に付く。
花はラッパ状で長さ10-16cm。

 

2017.11.24 作成
  • 全体
  • 「イースターリリー」

テッポウユリ

もちろん、植栽のもの。そもそも亜熱帯性のせいか、結実はするがほとんど逸失しない。
(2008.6 千葉市) <植栽>

日本の野生ユリを語る上で欠かすことのできないユリです。
本種は南西諸島に自生する日本固有のユリですが、日本以上に欧米では愛され、必要不可欠なユリになっています。

キリスト教徒の間では、聖母マリアの純潔の象徴として白いユリが描かれることが多く、イースター等のキリスト教行事では白いユリは欠かせないそうです。
古くはバルカン半島、中東が原産のLilium candidum (マドンナリリー) が用いられてきました。
一方、テッポウユリは日本の幕末にシーボルトによって英国に持ち出されました。
それが従来のLilium candidum より花も大きく、姿が良く、育てやすい(注)ことから、一気に置き換わったようで、戦前は日本の主要な輸出産品であったようです。

現在では米国など海外で多く栽培されていますが、第二次世界大戦前、日本からの輸入が遮断されることを恐れたのがきっかけのようで、それほど宗教上大切なものだったということですね。

イースターもさることながら、教会での結婚式にも欠かせない花だそうです。
日本の結婚式ではあまり見ないように思うのですが・・・、私のような年齢の日本人からしたら、お葬式の花・・・のような印象・・・といったら不謹慎でしょうか・・・。

(注) 栽培に際し、Lilium candidum はアルカリ性土壌を好むため土壌改良が必要であるのに対して、テッポウユリはふつうの弱酸性土壌を好む。