ヤマアマドコロ <暫定>

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ユリ科 Liliaceae
クサスギカズラ科 Asparagaceae
アマドコロオオアマドコロの中間的なタイプのもの。
アマドコロ
変種で丈が0.5-1m、葉もやや大きく、楕円形で8-15cmで葉裏の小脈上に突起が見られます。アマドコロ同様、茎には稜があります。
花はアマドコロとよりやや大きく筒形で20-25mm、葉腋に2つ程度つり下がります。
なお、本種は広義アマドコロに含まれます。

 

2017.10.22 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 葉2
  • 芽吹き
  • 全体3
  • 葉3
  • <参考>
  • 同2
  • 同・実
  • 本種としたもの
  • 本種に関する新たな観察
  • その2
  • その3
  • 考察

ヤマアマドコロ-全体

丈は50-60cmほど、葉の幅が広くて楕円形でした。
(2015.5 茨城県阿見町)

ヤマアマドコロ-全体2

明るい林内に多数が群生していました。
(2015.5 茨城県阿見町)

ヤマアマドコロ-花

花は1-2個ずつ。
(2015.5 茨城県阿見町)

ヤマアマドコロ-葉

葉裏は白い。枠部分を拡大すると・・・葉3タブへ
(2015.5 茨城県阿見町)

ヤマアマドコロ-葉2

葉2のタブの枠の拡大。小脈上にも微細な突起が見られました。アマドコロで見られる
突起よりやや明瞭で多少高さがあるようです。(2015.5 茨城県阿見町)

ヤマアマドコロ-芽だし

ナルコユリにどと比べると太くて白っぽい。
(2015.5 茨城県阿見町)

ヤマアマドコロ-全体3

(2017.6 群馬県榛名山)


ヤマアマドコロ-葉3

(2017.6 群馬県榛名山)


ヤマアマドコロ-参考

アマドコロに比べて大きく、葉の幅が広くて楕円形です。自生域からは外れますが、
真っ直ぐに伸ばすと1m近くありました。(2010.6 山梨県三ツ峠山)

ヤマアマドコロ-参考-実

側にあるアザミが小さく見えます。前の写真と同じ場所のもの。
(2010.9 三ツ峠山)

クサスギカズラ-実

(2017.9 新潟県 旧・松之山町)


一般的には、北日本を除いて葉裏に突起のあるものは本種とされていますが、東日本のアマドコロは、丈や葉の長さにかかわらずほぼ全てに突起があるようで、アマドコロ - ヤマアマドコロ - オオアマドコロ は多分に連続的に感じます。

このサイトでは便宜的に以下のように分けました。図鑑などの記載と異なるものがあります。

  アマドコロ ヤマアマドコロ オオアマドコロ
丈 (茎長) 30cm前後 40-60cm 80cm前後
葉の長さ 7-8cm 10cm前後 15cm前後
葉裏小脈上
の突起
ない 又は 不明瞭
又は 短い
明瞭 明瞭で密、高さもある
花の長さ 15-20mm 20-25mm 20-25mm
葉腋に付く
花数
1-2個 1-2個 希に3個 2-3個 希に1個
やや細い やや細い ややかっしりしている
茎の稜 4つ程度 多数 多数



ヤマアマドコロ-評価
本種に関して、多々疑問が残ったので、葉裏突起につき、フィールドでの生体等倍撮影を
試みました。以下、光源は自然光(太陽光)のみを使用しています。撮影地は海岸
近くの群生地で、アマドコロに比して丈も葉も大きなものです。 (2018.4 新潟県 旧・巻町)

ヤマアマドコロ-評価2
四角部分を「その3」で・・・。
撮影条件: ISO200,f9,1/200,jpeg 以下、1pixel = 4.3μmで計算した
(2018.4 新潟県 旧・巻町)

ヤマアマドコロ-評価3
(生体等倍撮影・未加工画像のトリム=この写真の横幅は約2mm) 突起は大きなものは
径50μm(12pixel)で、短い筒状で中央に穴が見られました。小脈だけでなく脈にもあり、
面にも径30-35μm(7-8pixel)の小さなものがあります。(2018.4 新潟県 旧・巻町)

本種は小脈上にのみ突起があると思っていましたが、単純な突起ではなく、さらに小さなものがほぼ全面にあることがわかりました。突起1つ1つは1つの細胞で、おそらく、葉裏が白く見える所以はこの構造にあるように思います。似た構造は、無毛なのに同様に葉裏の白い、ミョウギカラマツなどでも見られます。

これから推察するに、同様に葉裏が白いアマドコロについても同じような構造体があると推察され、小脈上のものが一般的なマクロ撮影で確認できるほどの大きさか否かがその差異ではないかと推察します。

従って、突起に関しては、両者に大きな差異はないように感じました。

この推察につき、近々、近所にあるふつうのアマドコロで確かめてみたいと思っております。

オオアマドコロについては、突起は明らかに長い等の差があり、本来ならばこれも確かめるべきと思いますが、筆者からは遠隔地にあるため、しばらくは確認ができません。

(2018.4.7 記述)