ヤマカシュウ

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サルトリイバラ科 Smilacaceae
ユリ科 Liliaceae
ツル性で雌雄異株。葉は卵形~広卵形で表面に光沢があり5脈、時に7脈見られます。茎には刺が見られます。
花序は散形花序で、葉腋から花柄を伸ばします。花被は平開するもあまり反り返らない。刺のないものはトゲナシヤマカシュウと呼ばれます。

 

2017.11.9 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花2
  • 実2
  • 実3
  • 葉2
  • 葉3
  • 若い株
  • 若い株2
  • トゲナシヤマカシュウ
  • 同・花
  • 同・葉
  • 同・葉2

ヤマカシュウ

石灰岩地で見られたもの。
(2015.5 岩手県久慈市)

ヤマカシュウ-全体2

石灰岩地以外でも見られます。
(2017.10 長野県軽井沢町)

ヤマカシュウ-全体3

(2008.10 東京都高尾山)


ヤマカシュウ-花

図鑑には「花被は反り返らない」という記述もありますが、開花後、花被の上半が次第に
反り返っていました。(2015.5 岩手県久慈市)

ヤマカシュウ-花2

良く似たサルトリイバラより葯が2倍程度長く、約1mm。
(2015.5 岩手県久慈市)

ヤマカシュウ-実

果実は藍色に熟します。
(2008.10 東京都高尾山)

ヤマカシュウ-実2

(2017.11 静岡県下田市)


ヤマカシュウ-実3

若い果実。雨の水滴が付いていることを差し引いてご覧下さい。
(2014.6 長野県上田市)

ヤマカシュウ-葉

枝の断面は丸く滑らかですが、鋭い刺が見られます。
(2014.6 長野県上田市)

ヤマカシュウ-葉2

(2008.10 東京都高尾山)


ヤマカシュウ-葉3

葉には5-7脈見られます。
(2008.10 東京都高尾山)

ヤマカシュウ-若い株

若い株の枝には刺が多数見られます。葉に斑が入るものが多く見られました。
(2014.6 東京都高尾山)

ヤマカシュウ-若い株

葉の縁は微細な鋸歯が見られました。
(2014.6 東京都高尾山)

トゲナシヤマカシュウ-全体
刺のないものはトゲナシヤマカシュウと呼ばれます。
表土の薄い石灰岩地の伐採地に点在していました。このあたりはマルバサンキライも見られますが、ツル状にならない点で異なる。(2014.5 岩手県岩泉町)

トゲナシヤマカシュウ-花

雌花。花は終わり気味で一部の花被が痛んでいますが、
花被は6枚で平開し反り返らない。(2014.5 岩手県岩泉町)

トゲナシヤマカシュウ-葉

葉には5脈があり、表面に光沢が見られます。
(2014.5 岩手県岩泉町)

トゲナシヤマカシュウ-葉2

母種のヤマカシュウはここに刺が見られますが、本種は茎もツルンとしている。
短く尖って見えるものはツル。(2014.5 岩手県岩泉町)