アズマシライトソウ

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シュロソウ科 Melanthiaceae
ユリ科 Liliaceae
丈が10-30cmのやや小型のシライトソウ。雌性両全性異株。
根生葉は全体としてヘラ状で、葉身は楕円形~披針形で3-10cm、縁が波立ち基部は円形~くさび型で葉身より長い柄に続きます。柄の縁も波立つ。茎葉はまばらで線形で小さい。
花は穂状花序に付き、両性花は花被6枚のうち、上4枚が大きく長さ3-5mm、下2枚はさらに小さく、いずれの花被もシライトソウの半分。雌性花の花被は更に小さい。

※1 「日本の野生植物」ではシライトソウの変種の見解
※2 日本海側のものはクロヒメシライトソウとして分けたため、その自生エリアを除いて記載しました。

 

2014.5.24 作成
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 葉2

アズマシライトソウ-全体

なかなか見つからないのではと思っていましたが、登山口付近からずっと点々とあり、
ある所にはあるものだとびっくりでした。(2014.5 埼玉県)

アズマシライトソウ-全体2

丈も花も小さく、シライトソウに比べると貧弱ですが、その分、野草らしい趣きがあります。
(2014.5 埼玉県)

アズマシライトソウ-花

両性花。
(2014.5 埼玉県)

アズマシライトソウ-花2

斜め上から見ると、花被4枚が扇状に拡がり、雄しべ雌しべはその陰になります。
(2014.5 埼玉県)

アズマシライトソウ-花3

斜め下から見た状態。中央に白緑色の子房があり、柱頭が3裂しています。
雄しべ6本が囲み、その下に短い3本の花被が見えます。(2014.5 埼玉県)

アズマシライトソウ-花4

雌性花と思われるもの。雄しべが退化しているものが少数ありました。
総じて上4枚の花被が小さいように感じました。(2014.5 埼玉県)

アズマシライトソウ-葉

茎葉はまばらにあり、線形~線状披針形。茎には稜があり、断面は四角形のようでした。
(2014.5 埼玉県)

アズマシライトソウ-葉2

根生葉は楕円形~披針形で縁が波立ち、柄があります。柄の長さは葉身より長いとも
言われますが、ここのものは長くて同長程度。縁は細かな波状でした。(2014.5 埼玉県)