クロヒメシライトソウ (またはシライトソウの別形状)

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シュロソウ科 Melanthiaceae
ユリ科 Liliaceae
アズマシライトソウの亜種で石灰岩地のブナ等の落葉樹林下で見られます。雌性両全性異株。
丈は15-40cm、根生葉は全体としてヘラ状でアズマシライトソウより大型、葉身は長楕円形、基部はくさび型で葉身より長い柄に続きます。茎葉は小さくまばらで線形~披針形。
両性株と雌性株があり、いずれの花も花被片は線形で6枚、両性花は上4枚は長くシライトソウと同長程度、下2枚はごく短く、時に痕跡的。雌性花は花被片がやや短め。

 

2013.12.20 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 花2(参考)
  • 葉2
  • 葉3

クロヒメシライトソウ-全体

苔が岩全面に張り付いていて石灰岩地かどうかの確認を怠ってしまいました。
それに似た特異な地形の場所でした。(秋田県)

クロヒメシライトソウ-全体2

右の岩は石灰岩ではないように見えますが・・・、この周辺は特に多く見られました。
(2013.6 秋田県)

クロヒメシライトソウ-花

両性花と思われるもの。花被は線形で先端部がやや幅が広い。6枚のうち4枚が長く、
2枚は短いのですが、 わかるような写真は撮れませんでした。(2013.6 秋田県)

クロヒメシライトソウ-花2
本種には雄しべが未発達の雌性花が存在します。写真は柱頭が3裂しているにも関わらず
雄しべが短くて葯が小さく、雌性花ではないかと思われたもの。基準種のアズマシライトソウ同様、花被の発達が悪い。(2013.6 秋田県)

クロヒメシライトソウ-葉

根生葉は全体としてヘラ状で葉身は長い楕円形、基部はくさび型で柄に続きます。
上から見ると柄は長そうに見えませんが・・・(秋田県)

クロヒメシライトソウ-葉2

横から見ると柄が葉身より明らかに長い。柄の縁は鋸歯状に見え、
小さな突起が並んでいるようにも見えました。(2013.6 秋田県)

クロヒメシライトソウ-葉3

茎葉は線形~披針形。
(2013.6 秋田県)