ヒメガマ

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ガマ科 Typhaceae
丈は1.5-2m。葉の幅はガマより細く5-12mm。雄花の穂が雌花の穂と離れていて、その間に軸が露出しているのが特徴です。

 

2018.8.22 更新
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  • ホソバガマについて

ヒメガマ-全体

葉が細く、穂も細い。
(2020.7 千葉県木更津市)

ヒメガマ-全体2

(2007.7 千葉県 旧・成東町)


ヒメガマ-全体3

(2018.8 千葉市)


ヒメガマ-花

雄花穂と雌花穂の間に軸が露出しています。
その上の白い部分は雄花穂があったところ。(2020.7 千葉県木更津市)

ヒメガマ-実

(2020.7 千葉県木更津市)


ヒメガマ-葉

左:表 右:裏 葉の断面は浅いU字形、幅は6-7mmくらいでした。
(2020.7 千葉県木更津市)

従来、ヒメガマにはTypha angustifoliaの学名を当てていましたが、近年、これが否定されています。

Typha angustifoliaは、中国、ロシア、ヨーロッパに分布するようで、ヒメガマとは別に日本にも自生する可能性が指摘され、これにホソバヒメガマ=ホソバガマの名が当てられています。(Ohba, Fl. Kanagawa 2001: 394 (2001, ntj))

現在、ヒメガマの学名は、
Typha domingensis Pers.
(synonym)Typha angustifolia auct. non L.

となっており、本来のT. angustifolia のスペックではないことが示されています。